DexterityデクステリティCharlie Parkerチャーリー パーカー作曲のリズムチェンジです。

ここではチャーリー・パーカーのアルバム『The Charlie Parker Years, Vol. 2』収録バージョンのメロディをギターアレンジしています。

原曲と合わせながら弾いてみてください。


『Dexterity』
録音日:1947年10月28
Charlie Parker (as);
Miles Davis (tpt);
Irving "Duke" Jordan (p);
Tommy Potter (b);
Max Roach (d)

Dexterity


チャーリー・パーカーのDexterityメロディ楽譜ページ1
チャーリー・パーカーのDexterityメロディ楽譜ページ2

タブ譜を空欄にした楽譜をPDFにしましたので運指の研究にご活用ください。
DexterityTAB譜空欄PDF (58kb)

ポジション考察

最初のフレーズは以下2つのポジションでも弾くことができます。

譜例1
Dexterityメロディーポジションアイデア1楽譜

譜例2
Dexterityメロディーポジションアイデア2楽譜

ただ上記のポジションでは雰囲気が出せません。まずは原曲を聴いてアクセントの位置を調べてみましょう。

自分の感じたアクセントの位置で構いません。ここでは譜例3の位置にします。

譜例3
Dexterityメロディーポジションアイデア3楽譜

アクセントが決まったらそれを表現できるようにポジションを変えていきましょう。

ここではアクセント音の次をプリングで弾くことで、アクセント音を際立たせる方法を使います。

レ音からド音へプリングするには3弦7フレット→5フレット、4弦12フレット→10フレットが最適です。

譜例4
Dexterityメロディーポジションアイデア4楽譜

譜例5
Dexterityメロディーポジションアイデア5楽譜

譜例4は横移動が広すぎて弾きづらく、譜例5は低音弦すぎて音がこもった印象になってしまいます。

そこで2つを組み合わせて新しいポジションにします。

譜例6
Dexterityメロディーポジションアイデア6楽譜

2小節目のアクセント音も、「前の音よりも高音弦を使う」という方法で表現でき、弾きづらさも解消されました。

チャーリー・パーカーの演奏をどうすれば再現できるのか、そのためのベストポジションはどこかを常に意識しておくと、アドリブでも最適なポジションを選ぶことができるようになります。

またアクセントの位置やニュアンスは聴く人それぞれ感じ方が異なります。つまり正解はなく自分自身で決めることができるのです。

普段の練習中から自分の聴こえ方を大切にし、自分の求めている音を出すためにはどうすれば良いのかを常に意識して演奏してみてください。

*