ジャズリック(ジャズらしい音使いのフレーズ)は手軽にジャズを体感できる便利なものです。

リックをコピーすることでジャズらしい響きが覚えられ、同時に運指やピッキングのテクニックが身につきます。

しかしコピーしたリックに頼りすぎてしまうと、自分らしいアドリブができなくなってしまいます。

そこで本書はリックの仕組みに焦点をあてました。

リックの仕組みが分かればリックを自分で作り出すことができるようになり、覚えたリックを分析し自分の演奏に活かすこともできます。

  • リックをつなげているだけのアドリブになってしまう
  • リックを覚えていないコード進行では何をしていいか分からない
  • リックに頼るばかりで自分らしいアドリブができない

この悩みを解消できるのが7つのアプローチ・メソッドです。

 

ジャズ・リックを自在に操る7つのアプローチ・メソッド

ジャズ・リックを自在に操る7つのアプローチ・メソッド
2018年10月15日発売
価格¥ 2,376(税込)

7つのアプローチ・メソッドを使った演奏例

付属CDの最後に収録したコンファメーションでの書きソロ演奏例です。

7つのアプローチ・メソッドとは

このサイトでも紹介しているアプローチノートをもとにしています。

これらを7つに分類し、総称してアプローチ・メソッドと名付けました。

  1. ネイバートーン
  2. アルペジオ
  3. パッシングトーン
  4. エスケープトーン
  5. チェンジングトーン
  6. ディレイドアタック=サスペンション
  7. アンティシペーション

この7つを覚えることで、リック分析とリック作りができるようになります。

 

7つのアプローチ・メソッドを日本語にするとおおよそ次のようになります。

  1. ネイバートーン=隣の音
  2. アルペジオ=コードトーンや3度以上の音程
  3. パッシングトーン=つなげる音
  4. エスケープトーン=反対に進む音
  5. チェンジングトーン=はさみこむ音
  6. ディレイドアタック=遅らせる、サスペンション=延長する
  7. アンティシペーション=先取り

覚えるのに時間がかかるかもしれませんが、本書を読み進めていくうちにだんだんと身についていくので、じっくり取り組んでみてください。

ジャズリックの学び方

ジャズリックの学び方には3つの段階があります。

1.リックをコピーしてそのまま使う
→これからジャズをはじめる人におすすめの練習法。ジャズらしい音使いやリズム感、演奏テクニックを身につけることができます(このサイトで紹介しているジャズフレーズ・リックや今年改訂したそのまま使える!! 至高のギター トレーニングフレーズ -ジャズ・アドリブ編-がこれにあたります)。

 

2.コピーしたリックを分析して仕組みを理解する
→リックがどのようにして作られているかを理解することで、アドリブの土台を身につけることができます。

 

3.オリジナルのリックを作る
→どんなコード進行でもリックを作ることができるようになります。そして最終的には、自分にしか表現できない音でアドリブできるようになります。

 

「ジャズ・リックを自在に操る7つのアプローチ・メソッド」は2.3.に焦点を当てています。

ジャズリックは言葉と同じ

ジャズのアドリブは会話と同じです。そしてジャズリックは言葉と同じです。

リックをスケールで覚える方法は、「おはよう」という言葉を「あ行のお、は行のは、や行のよ、あ行のう」と覚えているのと同じことです。

理論的には合っていますが、この覚え方では会話に活用できません。

言葉を覚えるということは、その言葉の本質を無意識に理解し、自分なりの使い方ができることです。

リックも同じように本質を理解することが大切です。スケールだけではなく、そのリックで何を伝えられるのかを理解することで自分の演奏に活かすことができます。

そしてこの本質を理解するために必要なのが、7つのアプローチ・メソッドなのです。

付属CDのカラオケ

トラック数の関係上付属CDにはカラオケを収録していないので、ダウンロードしてご活用ください。

CMa7ループ

CMa7ループ楽譜

 

Cm7ループ

Cm7ループ楽譜

 

G7-CMa7ループ

G7-CMa7ループ楽譜

 

G7-Cm7ループ

G7-Cm7ループ楽譜

 

Dm7-G7-CMa7ループ

Dm7-G7-CMaj7ループ楽譜

 

Dm7(b5)-G7-Cm7ループ

Dm7(b5)-G7-Cm7ループ楽譜

購入前の活用法

本書の後半はさまざまなコード進行でのリック作りを紹介しています(164ページ以降)。本書で取り上げたコード進行を以下に公開しますので、購入前にリックを作ってみてください。そして本書を学んだ後で作るリックと比べて、その変化を楽しんでみてください。

Tr47

Bm7-E7-Am7楽譜

 

Tr48

Am7-E7-Am7楽譜

 

Tr49

EbMaj7-Ebm7楽譜

 

Tr50

Em7-A7-Dm7-G7-CMaj7楽譜

 

Tr51

FMaj7-Dm7-Gm7-C7-FMaj7楽譜

 

Tr52

FMaj74小節楽譜

 

Tr53

Ebm7-Ab7-BbMaj7楽譜

 

Tr54

G7-Gm7-C7楽譜

 

Tr55

Fm7-Bbm7-Eb7-AbMaj7楽譜

 

Tr56

Eb7-AbMaj7-F7-Bb7楽譜

 

Tr57

BbMa7-EbMaj7-Am7(b5)-D7楽譜

 

Tr58

Ebm7-Am7-D7-DbMa7-Gb7楽譜

 

Tr59

Bbm7-Eb7-Cm7(b5)-F7楽譜

 

Tr60

Cm7-F7-Fm7-Bb7-EbMaj7楽譜

 

Tr61

Cm7-F7-Am7(b5)-D7-Gm7楽譜

 

Tr62

DMaj7/A-GMa7/A楽譜

 

Tr63

Gb7-Ab7-Gb7-Ab7楽譜

 

Tr64

G74小節楽譜

 

Tr65

Abm7(b5)-Gm7-C7-FMaj7-B7-BbMa7楽譜

 

Tr66

Em7-F7-BbMaj7-DbMaj7-GbMaj7-A7-DMaj7楽譜

本書を活用した練習法

本書の活用方法は大きく分けて2つです。

  1. 今までコピーしてきたリックの分析に活用
  2. オリジナルのリック作りに活用

リックが分析できればメロディとアドリブも分析でき、オリジナルのリックが作れればその延長上にアドリブがあります。

 

ジャズスタンダードを使って練習するときは、リックやスケールではなく、ターゲットノートをアドリブで弾くことからはじめてみてください。

1、3拍目に弾くのが難しければ1拍目のみ、または各コード1音のみからはじめるのがオススメです。1音しか使えなかったらどの音を選ぶか、自分がどんな音が好きなのかを知る練習にもなります。

1音に慣れてきたら、1、3拍目の2音。そしてそれができるようになったらアプローチ・ノートを加えてみてください。

はじめのうちはアプローチ・メソッドを意識して「ここでネイバートーンを使おう」などと考えて練習していきますが、慣れてくると無意識に弾けるようになってきます。

この練習を繰り返していくことで、アプローチ・メソッドが自然と自分の演奏に活かされるようになります。

リックの分析とリック作り、両方を同時に取り組みながら、ぜひ自分らしいアドリブを目指してみてください。

ジャズ・リックを自在に操る7つのアプローチ・メソッド

ジャズ・リックを自在に操る7つのアプローチ・メソッド
2018年10月15日発売
価格¥ 2,376(税込)
コメント一覧
  1. York より:

    何を行えば基礎的ジャズフレーズの分析/理解ができるのか何十年も分からなくて、色んな著名ギタリスト/教則本を経験しても頭で理解できず、何年もギターをやめてしまったのですが、この本は僕の中でジャズフレーズを体感するのに史上最高教材だと思っています。

     

    本当に今迄耳でなんとなく理解していたサウンド感覚が頭で理解できるようになり、本当に今迄の苦労が嘘のようです。

     

    ですが、教えていただきたいことが何点かあります。

     

    ①.P36で「さらに3度音程の単音アルペジオを〜」と説明ありますが、G→A→Cです。G→AはMaj2でありArpになると思います。
    これは本当はF→A→Cではないでしょうか?

     

    ②P60で、「③3rd:上下のチェンジングトーンに3度音程のアルペジオ〜」と記載されています。
    D→E→Dです。これはD→F→Dではないでしょうか?

     

    ③P61「ネイバートーンと3連アレンジ」ですが、
    休譜→F→GでFがNTになっています。
    GがNTではないでしょうか?

     

    ④上記③同様項目ですが、「Dm7の♭3rdに対し全音下のネイバートーンを」とありますが、これは全音上が正しいのではないでしょうか?

    • jazzguitarstyle.com より:

      Yorkさん、教則本活用していただけて嬉しいです。貴重な感想もありがとうございます。

       

      ご指摘の箇所、分かりづらくて申し訳ありません。

      ①A-CがArpになります。
      ②E-CがArpになります。
      ③Gに対するネイバートーンになります。
      ④「ネイバートーンのGに対し全音下のネイバートーンを追加」と書くべきでした。

       

      以下それぞれ順を追って解説します。

       

      ①P36のターゲットノート
      36ページの2拍目のターゲットノート楽譜
      ターゲットノートに対して全音上のネイバートーンを加えます。
      36ページの2拍目のターゲットノートにネイバートーンを加えた楽譜
      ネイバートーンに対して全音下のネイバートーンを加えます(結果としてターゲットノートでネイバートーンを挟む音使いになります)。
      36ページの2拍目のターゲットノートへのネイバートーンにさらにネイバートーンを追加した楽譜
      最後に3度音程のアルペジオを加えます。
      36ページの2拍目のターゲットノートにアルペジオを加えた楽譜楽譜
      アプローチノートはA-C-Dになります。

       

      ②P60のターゲットノートとチェンジングトーン
      60ページのG7のターゲットノート楽譜
      ここに3度音程のアルペジオを加えます。
      60ページのG7のターゲットノートにアルペジオを加えた楽譜
      アルペジオとチェンジングトーンの間にパッシングトーンを加えて3連符にします。
      60ページのG7のターゲットノートへパッシングトーンを加えた楽譜
      アプローチノートはE-D-C-A#になります。

       

      ③P61のネイバートーン
      61ページのアレンジする前の楽譜
      アレンジ前のリックのネイバートーン(G音)に対して全音下のネイバートーンを加えています。
      61ページのアレンジする前の楽譜にネイバートーンを加えた楽譜
      結果としてターゲットノートでネイバートーンを挟む音使いになります。
      アプローチノートはF-Gです。

    • York より:

      ご回答ありがとうございました。
      ご説明いただき、ちゃんと理解できていないことが良くわかりました!
      丁寧にご説明いただきありがとうございました!!

      • jazzguitarstyle.com より:

        参考になったみたいでよかったです。
        また何か気になることがありましたらいつでもご連絡ください。

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