曲名がIからはじまるスタンダード(THE NEW REAL BOOK Vol.1)
THE NEW REAL BOOK Vol.1に収録されている、Iで始まる13曲を紹介します。
「I Should Care」「I Thought About You」「I’m Old Fashioned」といったスタンダードに、セロニアス・モンク「I Mean You」「In Walked Bud」、ジョビン「If You Never Come To Me」などが加わります。
ジョニー・スミスの演奏は「I’ll Take Romance」「I’m Old Fashioned」「Imagination」の3曲で聴けます。
YouTubeプレイリスト(YouTube公式で公開または著作権の処理済みのリンクに限定しています)
Spotifyプレイリスト
- I Love Lucy
- ブルース・フォアマン
- I Mean You
- I Should Care
- ジム・ホール
- ジョー・パス
- ウェス・モンゴメリー
- I Thought About You
- ケニー・バレル
- タル・ファーロウ
- ジョー・パス
- If I Were A Bell
- ジョー・パス
- If You Never Come To Me
- ネルソンファリア
- チャーリー・バード
- I’ll Take Romance
- ジョニー・スミス
- I’m All Smiles
- ガボール・ザボ
- I’m Old Fashioned
- ケニー・バレル
- ジョニー・スミス
- ピーター・バーンスタイン
- Imagination
- ジョニー・スミス
- In Walked Bud
- ピーター・バーンスタイン
- ケニー・バレル
- ジェシ・ヴァン・ルーラー
- The Island
- It Happens Everyday
- リー・リトナー
I Love Lucy
1950年代の同名人気テレビドラマのテーマソングです。ジャズ・スタンダードとしての演奏頻度は高くありませんが、アルトサックス奏者リッチー・コールのビバップ・スタイルのアレンジによって再評価されました。軽快なスウィングと親しみやすいメロディラインが特徴的です。
作曲はEliot Daniel (作詞: Harold Adamson)。初演は1951年のテレビ番組主題歌。1953年にデジ・アーナズが録音しています。
ブルース・フォアマン
The New Real BookのリードシートはRichie Coleのアルバム『Hollywood Madness』(1979年録音) のバージョンです。Bruce Formanのギターソロが聴けます。
I Mean You
セロニアス・モンクを代表する楽曲の一つ。独特のシンコペーションと印象的なリフで構成されるテーマを持ち、バップ期以降のジャズ・ミュージシャンに広く愛奏されています。
初録音は1946年のColeman Hawkins盤『Bean and the Boys』。
Thelonious Monk自身は1947年に録音しています。(アルバム『Genius of Modern Music: Volume 1』収録・1951年発売)
I Should Care
1944年にAxel StordahlとPaul Westonが作曲、Sammy Cahnが作詞したポピュラーソング。1945年のMGM映画『Thrill of a Romance』でトミー・ドーシー楽団が紹介しました。
トミー・ドーシー楽団の録音(ボーカル:Bonnie Lou Williams & The Sentimentalists)。
セロニアス・モンク(ソロピアノ作『Thelonious Himself』1957年)やビル・エヴァンスなどが取り上げています。
ジム・ホール
1971年録音のカルテット作『…Where Would I Be?』(Milestone)に収録されています。
ジョー・パス
1992年録音の無伴奏ソロ作『Unforgettable』(1998年発売)。ギター1本でのソロ・アレンジが聴けます。
ウェス・モンゴメリー
1956年のインディアナポリスでのライブ録音を収めた『In the Beginning』(2015年、Resonance)。デビー・アンドリュースの歌をウェスが伴奏しています。
I Thought About You
1939年にJimmy Van Heusenが作曲、Johnny Mercerが作詞したポピュラーソング。同年にベニー・グッドマン楽団がミルドレッド・ベイリーの歌で録音しています。
マイルス・デイヴィスの『Someday My Prince Will Come』(1961年)の演奏もよく知られています。
ケニー・バレル
コールマン・ホーキンスとの共演作『Bluesy Burrell』(1962年録音)に収録。テナーとギターが歌い交わすバラードです。
タル・ファーロウ
ピアノのジェームズ・ウィリアムスを加えたカルテット作『Cookin’ on All Burners』(1982年録音、Concord)に収録されています。
ジョー・パス
ジョン・ピサノとのギター2本によるカルテットのライブ盤『Live at Yoshi’s』(1992年録音)に収録されています。
If I Were A Bell
1950年にFrank LoesserがミュージカルGuys and Dolls用に作曲。マイルス・デイビスが1958年に発売したアルバム「Relaxin’ with The Miles Davis Quintet.」で取り上げて以来ジャズスタンダードとして定着しています。
ミュージカルでは、サラ役のイザベル・ビグリーが歌いました(オリジナル・キャスト盤)。
マイルス・デイヴィス・クインテット(1956年録音)。
ジョー・パス
ベースのニールス・ヘニング・エルステッド・ペデルセンとのデュオ。1979年ノース・シー・ジャズ・フェスティバルでのライブ盤『Northsea Nights』の冒頭曲です。
If You Never Come To Me
1964年Antônio Carlos Jobim作曲。ポルトガル名はInútil Paisagem (Useless Landscape)。
ポルトガル語詞はAloysio de Oliveira、英語詞はRay Gilbert。初録音はワンダ・サーのアルバム『Vagamente』です。
1967年にはフランク・シナトラがジョビンとの共演作『Francis Albert Sinatra & Antonio Carlos Jobim』で英語詞版を録音。ジョビンもギターで参加しています。
ネルソンファリア
現代ブラジリアンギターといえばこの人。YouTubeに演奏動画をアップしてくれています。
チャーリー・バード
『Jazz Samba』でボサノヴァを米国に広めたバードのトリオ作『Au Courant』(1998年、Concord)に収録されています。
I’ll Take Romance
1937年Ben Oakland作曲、Oscar Hammerstein II作詞。同名のコロンビア映画のために書かれ、主演のグレース・ムーアが歌いました。
マックス・ローチが全曲3拍子のアルバム『Jazz in 3/4 Time』(1957年)で取り上げています。
ジョニー・スミス
ギター・トリオ作『Designed for You』(1959年、Roost)のラストを飾る演奏です。
I’m All Smiles
Michael Leonard作曲、Herbert Martin作詞。ブロードウェイ・ミュージカル『The Yearling』(1965年初演)の曲で、初演前の1964年にバーブラ・ストライサンドがアルバム『People』で録音しています。
ハンプトン・ホーズのライブ録音(1966年録音、1973年発売の『I’m All Smiles』)が知られています。
ガボール・ザボ
ゲイリー・マクファーランドが関わったImpulse!盤『Gypsy ’66』(1965年録音)に収録。ソフトなボサノヴァ調のアレンジです。
I’m Old Fashioned
1942年の映画『You Were Never Lovelier(晴れて今宵は)』のためにJerome Kernが作曲、Johnny Mercerが作詞。フレッド・アステアとリタ・ヘイワースの場面で歌われました。
ジョン・コルトレーンの『Blue Train』(1957年)の演奏が有名です。
ケニー・バレル
シダー・ウォルトン(p)らとのクインテット作『Sunup to Sundown』(1991年、Contemporary)に収録されています。
ジョニー・スミス
ハンク・ジョーンズ(p)らとのカルテット作『Kaleidoscope』(1967年、Verve)に収録。2分41秒のコンパクトな演奏です。
ピーター・バーンスタイン
ビル・チャーラップ(p)、ピーター・ワシントン(b)とのドラムレス・トリオ作『I’m Old Fashioned』(2010年、Venus)のタイトル曲です。
Imagination
1940年にJimmy Van Heusenが作曲、Johnny Burkeが作詞したポピュラーソング。同年のグレン・ミラー楽団(ボーカル:レイ・エバリー)の録音がヒットしました。
ジョニー・スミス
ヴァン・ヒューゼン作品だけを集めた『Johnny Smith Plays Jimmy Van Heusen』(1955年、Roost)に収録されています。
In Walked Bud
セロニアス・モンクがピアニストのバド・パウエルに捧げた曲。コード進行はアーヴィング・バーリンの「Blue Skies」がもとになっています。
初録音は1947年11月のブルーノート・セッション(I Mean Youと同じく『Genius of Modern Music: Volume 1』に収録)。
ジョニー・グリフィン(ts)を擁した1958年のファイブ・スポットでのライブ盤『Misterioso』も有名です。
ピーター・バーンスタイン
ダグ・ワイス(b)、ビル・スチュワート(ds)とのギター・トリオによるモンク作品集『Monk』(2008年)に収録。ギターでモンクを弾く際のお手本になる演奏です。
ラリー・ゴールディングス(org)、ビル・スチュワート(ds)とのオルガン・トリオ作『Rhombus』(2026年、Smoke Sessions)でも取り上げています。
ケニー・バレル
1989年のヴィレッジ・ヴァンガードでのライブ盤『Guiding Spirit』(ヴィブラフォン入りのカルテット)に収録されています。
ジェシ・ヴァン・ルーラー
Criss Crossからのトリオ作『Trio: Here and There』(2009年)に収録されています。
The Island
原曲はIvan Lins作曲、Vitor Martins作詞の「Começar de Novo」。1979年のブラジルのテレビドラマ『Malu Mulher』の主題歌としてシモーネが歌いました。
イヴァン・リンス自身の録音(アルバム『A Noite』1979年)。
アラン&マリリン・バーグマン夫妻が英語詞を付け、1981年にパティ・オースティンが『Every Home Should Have One』で「The Island」として録音しました。
It Happens Everyday
ザ・クルセイダーズのピアニスト、ジョー・サンプル作曲のインストゥルメンタル曲。1977年のアルバム『Free as the Wind』が初出です。
ジョー・サンプルは1997年のソロ作『Sample This』で再録音。バッキングのギターはディーン・パークスです。
リー・リトナー
アコースティック・ギターで演奏した『Rio(イン・リオ)』(1979年)のラストに収録されています。