ドミナント・サブドミナントの進行先は?

質問内容
トニックはどのコードにも進行できると思いますが、ドミナントはトニックに進むものですか?また、サブドミナントは、トニックにもドミナントにも進行して大丈夫でしょうか?
目次

ドミナントは基本トニックです

ドミナントはトニックに進むことが多いですが、他にも進むことができます。

理論で迷ったときは、実際に弾いて音で確かめるのがおすすめです。メジャーキーとマイナーキーでの可能性を全て弾いてみましょう。

V7-I

G7からCに進むV7-Iはジャズスタンダードで必ずと言っていいほど出てくる王道進行です。

G7-C楽譜
G7-Cm7の楽譜

それ以外のコードに進むとどんな響きになるのか聴いてみましょう。

V7-IIm7

G7-Dm7楽譜

IIm7-V7-IIm7-V7を繰り返す進行はよく使われます。G7-Dm7は自然に進行します。

G7-Dm7b5の楽譜

V7-bIIIMa7

G7-EbMa7の楽譜

V7-IIIm7

G7-Em7楽譜

Em7はC/Eと捉えるとV7-I進行と捉えることができるので、よく使われます。

V7-IV

G7-F楽譜

V7-IVの動きはブルースでも出てくる自然な進行です。

G7-F7の楽譜

V7-bVIMa7

G7-AbMa7の楽譜

半音下のドミナントからMa7に解決する進行は、リハモのアイデアに重宝します。

V7-VIm7

G7-Am7楽譜

Am7はC/Aなので、V7-Iと捉えることができます。

V7-bVII7

G7-Bb7の楽譜

ドミナントから短3度関係のドミナントの進むのは、ディミニッシュコードのアイデアでも使います。

V7-VII

G7-Bm7(b5)楽譜

Bm7(b5)はG7の代理コードなので、自然に進むことができます。

G7-Bdim7の楽譜

以上がメジャー、マイナーキー全ての可能性です。

聴いて分かるように、ドミナントはどんなコードにも進行することができるのです。

サブドミナントは自由です

サブドミナントは、トニックにもドミナントにも問題なく進行できます。

IV-I

F-C楽譜

アーメン進行とも呼ばれる王道の進行です。

Fm7-Cm7の楽譜

IV-V7

F-G7楽譜

II-VのIIをIVに代理した進行で、とても自然に進行します。

Fm7-G7の楽譜

それでは、他のコードに進行するとどんな響きがするのか聴いてみましょう。

IV-II

F-Dm7楽譜

Dm7はFの代理コードなので、スムーズに進行します。

Fm7-Dm7の楽譜
Fm7-Dm7b5の楽譜

IV-bIIIMa7

Fm7-EbMa7の楽譜

IV-IIIm7

F-Em7楽譜

Em7へ下行する動きは定番でよく使われます。

IV-bVIMa7

Fm7-AbMa7の楽譜

IV-VIm7

F-Am7楽譜

Am7はFと共通の音が多いので、自然に進行します。

IVm7-bVII7

Fm7-Bb7の楽譜

IVm7-bVII7はメジャーキーから見るとII-V。転調するときによく使います。

IV-VII

F-Bm7(b5)楽譜

Bm7(b5)はG7の代理コードなので、IV-V進行と捉えることができます。

Fm7-Bdim7の楽譜

Bdim7はBb7/Bと捉えることができるので、IV-bVII進行の響きになります。

以上がサブドミナントから進めるコードです。ドミナントと同様に、全てのコードに進むことができます。

コード進行は自由

コード進行に絶対的な決まりはありません。ドミナントやサブドミナントに限らず、実はどんなコードでも好きなコードに進行させることができます。

音楽理論は、過去の音楽家たちが「心地よい」と感じたパターンを後付けでまとめたものです。

理論上の分析に迷ったときは、実際に音を鳴らしてみて「自分の耳がどう感じるか」を最終的な判断基準にしてみてください。

もしジャズ理論を体系的に学びたくなったら、実際の音源から検証している「マークレヴィン ザ・ジャズ・セオリー」がおすすめです。