Jonathan Kreisbergジョナサン クライスバーグのアルバム「Nine Stories Wide」の9曲目に収録されている「Relaxin' at Camarillo」をタブ譜付きギタースコアにしました。

Relaxin' at Camarilloはチャーリー・パーカー作曲のジャズブルース。ここではベース、ドラムとのトリオで演奏しています。

  • イントロのアレンジ方法
  • メロディの歌わせ方
  • 音型を使ったリック

が学べます。ぜひ音源を聴きながら楽譜を追ってみてください。


『NINE STORIES WIDE』

発売日:2003年
Guitar - Jonathan Kreisberg
Bass - Larry Grenadier
Drums - Bill Stewart

イントロ

ジョナサン・クライスバーグRelaxin' at Camarilloのイントロ楽譜

イントロの特徴

原曲のピアノイントロがギターアレンジされています。

前テーマ・メロディ

ジョナサン・クライスバーグRelaxin' at Camarilloの前テーマ・メロディ楽譜

メロディの特徴

フェイクなどは加えず原曲通りのメロディです。

アドリブ1コーラス目

ジョナサン・クライスバーグRelaxin' at Camarilloのアドリブ1コーラス目楽譜

アドリブ1コーラス目の特徴

メロディのモチーフを活かしたシンプルなアドリブです。

アドリブ2コーラス目

ジョナサン・クライスバーグRelaxin' at Camarilloのアドリブ2コーラス目楽譜

アドリブ2コーラス目の特徴

引き続きメロディをモチーフにしつつ、6小節目ではF7をFmにスーパーインポーズしています。

9〜11小節目のDm7-G7-C7では王道のII-V-Iフレーズ。12小節目ではクロマチックを活用したII-Vフレーズになっています。

 スーパーインポーズは、元のコードに対して別のコードを想定してアドリブする手法のことです。

アドリブ3コーラス目

ジョナサン・クライスバーグRelaxin' at Camarilloのアドリブ3コーラス目楽譜

アドリブ3コーラス目の特徴

前半はリズムのモチーフを使ったアドリブです。

6小節目のF7ではCマイナーペンタ+b5のブルースフレーズ。

11〜12小節目ではC-Am7-Dm7-G7をC-Ab-E-G7にスーパーインポーズ。

 Ab、Eは、それぞれCから長3度上げたときに出てくるコードです。Cの長3度上はE、Eの長3度上はAb(G#)。

アドリブ4コーラス目

ジョナサン・クライスバーグRelaxin' at Camarilloのアドリブ4コーラス目楽譜

アドリブ4コーラス目の特徴

前半は1小節のモチーフを使ったアドリブ。

後半8小節目のA7からはジョナサンの手癖フレーズと王道のII-V-Iフレーズです。

アドリブ5コーラス目

ジョナサン・クライスバーグRelaxin' at Camarilloのアドリブ5コーラス目楽譜

アドリブ5コーラス目の特徴

前半4小節のスーパーインポーズはさまざまな解釈ができますが、コードフォームだけで想定すると、Bb7-Eb6(9)-Db6(9)-B6(9)。Eb-Db-Bのように全音で平行移動する手法はアウト感を演出するのによく使われます。

アドリブ6コーラス目

ジョナサン・クライスバーグRelaxin' at Camarilloのアドリブ6コーラス目楽譜

アドリブ6コーラス目の特徴

前半4小節は4度音程の3拍モチーフと長3度音程(C-E-Ab-C)を組み合わせて弾いています。

5〜7小節目はCマイナーペンタトニック+b5thのフレーズ。

A7からは手癖フレーズ。

10小節目からは、Dm7-Bm7-Abm7-Fm7にスーパーインポーズしたフレーズ。それぞれ短3度音程になっています。

アドリブ7コーラス目

ジョナサン・クライスバーグRelaxin' at Camarilloのアドリブ7コーラス目楽譜

アドリブ7コーラス目の特徴

前半はトライアドのモチーフ。C-D-E-Gbと上昇していく全音間隔のモチーフにクロマチックを混ぜています。

アドリブ8コーラス目

ジョナサン・クライスバーグRelaxin' at Camarilloのアドリブ8コーラス目楽譜

アドリブ8コーラス目の特徴

響きの美しいヴォイシングを平行移動させるフレーズ。コード進行は気にせず、トップノートだけを意識して演奏する手法です。

9小節目からは3連符を使ったFトライアド+#11thのモチーフ。

アドリブ9コーラス目

ジョナサン・クライスバーグRelaxin' at Camarilloのアドリブ9コーラス目楽譜

アドリブ9コーラス目の特徴

Ab-Bb-Cのトライアドを使ったフレージング。

その後Cマイナーペンタ+b5からメロディのモチーフを使いソロを終えています。

ベースソロ

ジョナサン・クライスバーグRelaxin' at Camarilloのベースソロ楽譜

ベースソロの特徴

ベースソロは4コーラスありますが、ソロというよりはウォーキングを基本とした演奏なので、ジョナサンのコンピングもありません。

ドラムとの4小節の掛け合い

ジョナサン・クライスバーグRelaxin' at Camarilloのドラムとの4小節の掛け合い楽譜ページ1
ジョナサン・クライスバーグRelaxin' at Camarilloのドラムとの4小節の掛け合い楽譜ページ2
ジョナサン・クライスバーグRelaxin' at Camarilloのドラムとの4小節の掛け合い楽譜ページ3
ジョナサン・クライスバーグRelaxin' at Camarilloのドラムとの4小節の掛け合い楽譜ページ4

4バースの特徴
[M]は7度音程を使ったフレージング。

[N]同じモチーフを平行移動したフレージング。

[O]Bb-Ab、Bトライアドを使ったスーパーインポーズ。後半はコードを使ったフレージング。それぞれDm11-Ebm11-Dm11-G7(#9,#5)-C7(13)-Bb7(13)-Ab7(13)-G7(b9,13)-C7(#9)。

[P]引き続きコードを使ったフレージング。C7(#9)-G7(9b,13)-Ab7(b9,13)-A7(b9,13)-F9(#11)-Fm7(11)-F#m7(11)-D7(13)-Eb7(13)-D13-G7(#9,#5)となっています。

後テーマ・メロディ

ジョナサン・クライスバーグRelaxin' at Camarilloの後テーマ・メロディ楽譜ページ1
ジョナサン・クライスバーグRelaxin' at Camarilloの後テーマ・メロディ楽譜ページ2

後テーマ・メロディの特徴

前テーマ・メロディと同じく原曲通りのメロディです。

エンディング

ジョナサン・クライスバーグRelaxin' at Camarilloのエンディング楽譜

エンディングの特徴

原曲と同じくイントロと同じフレーズを使ったエンディングです。最後はハーモニクスで締めています。