Jonathan Kreisbergのアルバム「Nine Stories Wide」の9曲目に収録されている「Relaxin' at Camarillo」をタブ譜付きギタースコアにしました。
Relaxin' at Camarilloはチャーリー・パーカー作曲のジャズブルース。ここではベース、ドラムとのトリオで演奏しています。
- イントロのアレンジ方法
- メロディの歌わせ方
- 音型を使ったリック
が学べます。ぜひ音源を聴きながら楽譜を追ってみてください。
この記事の目次
イントロ
原曲のピアノイントロがギターアレンジされています。
前テーマ・メロディ
フェイクなどは加えず原曲通りのメロディです。
アドリブ1コーラス目
メロディのモチーフを活かしたシンプルなアドリブです。
アドリブ2コーラス目
引き続きメロディをモチーフにしつつ、6小節目ではF7をFmにスーパーインポーズしています。
9〜11小節目のDm7-G7-C7では王道のII-V-Iフレーズ。12小節目ではクロマチックを活用したII-Vフレーズになっています。
アドリブ3コーラス目
前半はリズムのモチーフを使ったアドリブです。
6小節目のF7ではCマイナーペンタ+b5のブルースフレーズ。
11〜12小節目ではC-Am7-Dm7-G7をC-Ab-E-G7にスーパーインポーズ。
アドリブ4コーラス目
前半は1小節のモチーフを使ったアドリブ。
後半8小節目のA7からはジョナサンの手癖フレーズと王道のII-V-Iフレーズです。
アドリブ5コーラス目
前半4小節のスーパーインポーズはさまざまな解釈ができますが、コードフォームだけで想定すると、Bb7-Eb6(9)-Db6(9)-B6(9)。Eb-Db-Bのように全音で平行移動する手法はアウト感を演出するのによく使われます。
アドリブ6コーラス目
前半4小節は4度音程の3拍モチーフと長3度音程(C-E-Ab-C)を組み合わせて弾いています。
5〜7小節目はCマイナーペンタトニック+b5thのフレーズ。
A7からは手癖フレーズ。
10小節目からは、Dm7-Bm7-Abm7-Fm7にスーパーインポーズしたフレーズ。それぞれ短3度音程になっています。
アドリブ7コーラス目
前半はトライアドのモチーフ。C-D-E-Gbと上昇していく全音間隔のモチーフにクロマチックを混ぜています。
アドリブ8コーラス目
響きの美しいヴォイシングを平行移動させるフレーズ。コード進行は気にせず、トップノートだけを意識して演奏する手法です。
9小節目からは3連符を使ったFトライアド+#11thのモチーフ。
アドリブ9コーラス目
Ab-Bb-Cのトライアドを使ったフレージング。
その後Cマイナーペンタ+b5からメロディのモチーフを使いソロを終えています。
ベースソロ
ベースソロは4コーラスありますが、ソロというよりはウォーキングを基本とした演奏なので、ジョナサンのコンピングもありません。
ドラムとの4小節の掛け合い
後テーマ・メロディ
前テーマ・メロディと同じく原曲通りのメロディです。
エンディング
原曲と同じくイントロと同じフレーズを使ったエンディングです。最後はハーモニクスで締めています。