Pat Martinoのアルバム「El Hombre」の7曲目に収録されているJust Friendsのタブ譜付きギタースコアです。
デビューアルバムですがすでにスタイルは確立されていて、アドリブとコンピングともにジャズの王道スタイルが楽しめます。
音源を聴きながら楽譜を追ってみてください。
PDFはぷりんと楽譜で販売しています。
https://www.print-gakufu.com/score/detail/439913/
この記事の目次
イントロ、前テーマ・メロディ
イントロはハモンドオルガンがCペダル上でアドリブ。ギターはお休みです。
コード進行の特徴
7、8小節目は通常Abm7-Db7ですが、ハモンドオルガンはFdimを使っています。
Db7(b9)=Ddim=Fdimからくる代理コードです。
Db7(b9)=Ddim=Fdimからくる代理コードです。
アドリブの入りのフレーズ
最後の2小節はアドリブ前のブレイクポイントです。ハモンドはFMa7で終わらせていますが、パット・マルティーノはG7(#11)-Cm7-F7を想定したフレージングをしています。
アドリブ・1コーラス目
アドリブ・1コーラス目の特徴
出だしからクロマチックを含んだ王道のジャズフレーズです。手癖として覚えておくのもおすすめです。
アドリブ・2コラース目
アドリブ・2コーラス目の特徴
1コーラス目に引き続き、王道のジャズフレーズが随所に出てきます。
アドリブ・3コーラス目
アドリブ・3コーラス目の特徴
Fdim7でAbm7を想定したフレージングをしています。
アドリブ・4コーラス目
アドリブ・4コーラス目の特徴
FMa7のフレージングはパット・マルティーノの手癖フレーズです。
アドリブ・5コラース目
アドリブ・5コーラス目の特徴
1弦13フレットを使ったブルージーな複音フレーズ。エンディングでも出てきます。
アドリブ・6コーラス目
アドリブ・6コーラス目の特徴
FMa7-Fdim7のフレージングは同じモチーフを使ったもの。それぞれAm9-Abm9を想定したと解釈できます。
コンピング
Fdim7でAbm7-Db7のコンピングをしていますが、ハモンドに合わせてコードネームはアドリブパートと同じ表記にしています。
ベースライン、コンピング、アドリブ、それぞれが別のコードを想定していても美しく調和するのがジャズの面白いところです。
コンピングの特徴
どのフォームもジャズで最初に習う基本のものばかりなので、基本フォームの使い方とコンピングのリズムを学ぶのに最適です。
Fdim7をAbm7-Db7、A7をEm7(b5)-A7でコンピングしています。
後テーマ・メロディ
後テーマ・メロディの特徴
[Q]セクションからII-V-III-VIのエンディングへ突入します。
エンディング
II-V-III-VIのコード進行を使ったエンディングです。
エンディングの特徴
8分音符で埋めるフレージングや、同じ音型を繰り返すアプローチなど、これぞパット・マルティーノな演奏が満喫できます。
アルバムEl Hombre
2曲目のOnce I Lovedと7曲目のJust Friends以外はパット・マルティーノのオリジナルです。
収録曲
- Waltz for Geri
- Once I Loved (Ray Gilbert/Antônio Carlos Jobim/Vinicius de Moraes)
- El Hombre
- Cisco
- One for Rose
- A Blues for Mickey-O
- Just Friends (John Klenner/Sam M. Lewis)
PDFはぷりんと楽譜で購入できます
パット・マルティーノ『Just Friends』タブ譜付きギタースコアのPDFはぷりんと楽譜で販売しています。データを手元に残しておきたい、紙で読みたい、などのシーンにご活用ください。