Sweet LorraineはピアニストのCliff Burwellクリフ バーウェルが1928年に書いた曲。

美しいメロディと感動的な歌詞で、さまざまアーティストによってカバーされ、ジャズスタンダードになりました。

構成はA-A-B-Aの32小節。ドミナントが多く出てくるのが特徴です。

ここでは1928年から1959年までの名演のコード進行を書き出し、どのようにアレンジされているか探っていきます。

Cliff Burwell 1928年

原曲のコード進行です。9thコードを使ったイントロから始まり、1コーラスインスト、間奏が入ってからScrappy Lambertスクラッピー ランバートのボーカルで1コーラス。インストに戻って2コーラス、そしてエンディングという構成です。

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Cliff BurwellのSweet Lorraineのコード進行ページ 3
Cliff BurwellのSweet Lorraineのコード進行ページ 4

Teddy Wilson 1935年

Sweet Lorraineを一躍有名にしたのがテディ・ウィルソンの録音。これ以降、このコード進行をもとに演奏されるようになります。

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Teddy WilsonのSweet Lorraineのコード進行ページ 2

Nat King Cole 1943年

ナット・キング・コールは何度も録音していますが、ここではオスカー・ムーアのギターが冴え渡る1943年12月録音のコード進行を紹介します。

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ナット・キング・コールのSweet Lorraineのコード進行ページ 2

Frank Sinatra 1946年

フランク・シナトラも何度か録音していますが、ここではThe Metronome All Starsと録音した1946年のコード進行を紹介します。

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フランク・シナトラのSweet Lorraineのコード進行ページ 2

Oscar Peterson 1954年

コード進行はテディ・ウィルソンをもとに、V7の前にIIm7を追加してII-Vにしているのが特徴です。

ギタリストには嬉しいピアニストへのコンピグが学べる音源。ギターはハーブ・エリスです。

Oscar PetersonのSweet Lorraineのコード進行

Chet Baker 1956年

オスカー・ピーターソンと同じく、Teddy Wilsonのコード進行をもとにII-Vを増やしてより洗練させているのが特徴です。個人的に大好きなバージョン。

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Tal Farlow 1959年

テーマの[A']まではタル・ファーロウのソロギターが満喫できる録音。コードネームはタルのボイシングをもとに付けています。

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