たとえばC-A7-Dm-G7これを延々とアドリブをします。コードの特徴を出して弾く訳ですがすぐにワンパターンになります。

C-A7に行くとき馬鹿の一つ覚えみたいにC#を入れているだけなんです(仮にテンションを高くしてもあまり本質は変わらないような気がする)。

だんだんドレミファソラシドをデタラメに弾いているだけになります。

C-A7-Dm-G7をこんなにすばらしい解釈があったかと思うフレーズを聞いたりすると天才だと思います。どんな練習をするとそんな事が出来るようになるかと考えます。

コピーは直接参考になりますが、たとえば作曲みたいな勉強が必要なのか、言葉をしゃべるようにその音に必然性がないとだめですよね?この音はなんの意味があるのと聞かれそうです。

たとえばジョーイさんはC-A7の解釈を沢山増やすのですか? それともスケールを発明するのですか?

どうやって100コーラス位煮つまらないで弾くことが出来るのでしょうか?

アイデアをいくつか持っておくことが大切です

C-A7の解釈やスケールを増やすことも可能ですが(リハモしてアウトさせるなど)限界があります。

それよりもアドリブするときの構成(どのような展開にするか)をいくつか持っておくほうが、ワンパターンから抜け出せやすくなると思います。

私の場合は以下4つのアイデアを基本にしています。

  1. コードトーンを使ったシンプルなアドリブ
  2. スケールを使って音数を増やしていく
  3. リックを使う
  4. リズムパターンやモチーフを使う

この4つを使ってアドリブすると次のようになります。

1-6-2-5でのアドリブ例1楽譜
1-6-2-5でのアドリブ例2楽譜
1-6-2-5でのアドリブ例3楽譜
1-6-2-5でのアドリブ例4楽譜

アドリブの構成は大まかにアイデア1〜4を順番どおり3回繰り返しています。もちろんアイデア1〜4は自由に順番を変えて使うこともできます。

まずは自分が今持っている知識を最大限活用して、アドリブの構成を考えてみるのが良いと思います。

100コーラスはだれでも煮詰まると思います

1-6-2-5を100コーラスも弾いていたらだれでも煮詰まると思います。

しかし煮詰まるのは悪いことではありません。

煮詰まりながらも弾き続けることで、今まで弾いたことの無かった音やアイデアに出会えることができます。

そして100コーラス練習していると、ジャズスタンダードで出てくる1〜2コラースの1-6-2-5が簡単に思えてくるはずです。

練習するときは煮詰まるまで続け、煮詰まった先にある世界を楽しみながら取り組んでみてください。そしてそれこそが練習の醍醐味です。

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