ジャズを演奏するギタリストが登場したのは1937年ごろ。当時はリズム隊の一員としての位置付けでした。その2年後の1939年にソロイストとしても活躍するギタリストが登場したと言われています。
ここでは現役で活躍するジャズギタリスのだれもが聴いてきたであろう、ジャズギターの歴史を築きあげた偉大なギタリスト10人とおすすめの名盤を紹介します。
この記事の目次
チャーリー・クリスチャン(Charlie Christian)
1916年7月29日-1942年3月2日
リズム楽器だったギターをソロ楽器としての地位に押し上げたジャズギターの開祖とされるギタリスト。
ベスト盤のCDならどれもおすすめですが、CDとして入手しやすいのは「オリジナル・ギター・ヒーロー」です。
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チャーリー・クリスチャンの全てが分かる「レジェンド・オブ・チャーリー・クリスチャン」もおすすめです。
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ジャンゴ・ラインハルト(Django Reinhardt)
1910年1月23日 - 1953年5月16日
ジプシースウィングといわれるジャンルを確立したベルギー生まれのギタリスト。
独特の音使いや、指2本しか使っていないとは思えないほどの超絶演奏が聴けます。おすすめのCDは3枚組みの「Anthology」。
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ウェス・モンゴメリー(Wes Montgomery)
1923年3月6日 - 1968年6月15日
歌わせ心満載のフレーズ、覚えやすくキャッッチーな楽曲、オクターブ奏法やコードソロの超絶テクニックなど、現在でも影響力のあるギタリスト。
ベスト盤の中でもスタンダードの多い「Riverside Profiles」がおすすめです。ただしDisc2はオムニバスなのでご注意ください。
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ジョー・パス(Joe Pass)
1929年1月13日 - 1994年5月23日
ソロギターの重鎮としても有名ですが、アンサンブルの中でも伝統的なジャズフレーズを随所にちりばめた教科書のような演奏が特徴です。
ニールス・ペデルセンとのデュオアルバム「Chops」、ソロギターのアルバム「Unforgettable 」がおすすめです。
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ジム・ホール(Jim Hall)
1930年12月4日 - 2013年12月10日
独自のメロディーセンス、コンテンポラリーなコンピングなど洗練された演奏が特徴のギタリスト。
ストレートに近いタイム感と4度を使ったフレージングは現在のギタリストに多大な影響を与えています。
おすすめは「The Bridge」と「Alone Together」。
コンピング、ソロ、どちらも堪能できるソニー・ロリンズの「The Bridge」
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スタンダード中心のロン・カーターとのデュオ「Alone Together」
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ケニー・バレル(Kenny Burrell)
1931年7月31日 -
ブルージーな音使いを中心にしながらも、サックスのようなフレージングが特徴です。
歴史を築いたギタリストの中で唯一現役のギタリストです。
チャーリー・クリスチャンに捧げたアルバム「ア・ジェネレーション・アゴー・トゥデイ」は録音状態が良く、聴きやすさ抜群です。
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ジョン・コルトレーンとの競演アルバムも外せません。
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バーニー・ケッセル(Barney Kessel)
1923年10月17日 - 2004年5月17日
コードソロも得意としていて、ギタートリオ「The Poll Winners」では素晴らしい演奏を聞かせてくれます。
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タル・ファーロウ(Tal Farlow)
1921年6月7日-1998年7月25日
大きな手から繰り出されるワイドレンジなフレージングが超絶。クリアな音色のギターが特徴です。
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ハーブ・エリス(Herb Ellis)
1921年8月4日 - 2010年3月28日
16分のフレーズやテンポの速いフレーズでも安定して弾けるピッキングテクニックやタイム感は圧巻。
ハーフチョーキングも効果的に使っています。ジョー・パスとのデュオアルバム「Two for the Road」がおすすめです。
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グラント・グリーン(Grant Green)
1935年6月6日 - 1979年1月31日
ウェス系でありながら、ブルース色の強い演奏やサックスのようなクロマチックの使い方、フレージングを得意としています。
おすすめCDは「The Best Of Grant Green, Vol. 1」。
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