「リトル・ソニー」はジャズピアニストのSonny Clark作曲。アルバム『Sonny Clark Quintets』の5曲目に収録されています。
アップテンポでキーはFメジャー。リズムチェンジを元にしたフォームですが、Bセクションのコード進行がアレンジされているのが特徴です。
ここではテーマと3コーラスに及ぶケニー・バレルのアドリブをタブ譜付きギタースコアにしました。
楽譜を聴きながら楽譜を追ってみてください。
この記事の目次
前テーマ・メロディ
前テーマ・メロディの特徴
AセクションはFペダル。Bセクションのコード進行はII-Vの連続になっています。
3小節目のメロディはD7-Gm7の王道リックです。
3小節目のメロディはD7-Gm7の王道リックです。
アドリブ・1コーラス目
アドリブ・1コーラス目
[D]6小節目〜8小節目はFブルーススケールを使ったフレージング。
[E]ではコード進行に合わせた王道のジャズリックを使っています。
アドリブ・2コーラス目
アドリブ・2コーラス目
[G]の入りはシンプルなモチーフを使ったアドリブ。以降Fメジャースケール中心のアドリブです。
[H]の入りは同じ音型を平行移動させたフレージングを使っています。
アドリブ・3コーラス目
アドリブ・3コーラス目
[J]9小節目からはプリングとハンマリングを使った上昇フレーズ。11、12小節目はケニー・バレルの手グセリックです。
[K]3小節目は王道のII-V-Iリック。
[L]の最後はFマイナーペンタトニックスケールのフレージングでソロを終えています。
後テーマ・メロディ
後テーマ・メロディの特徴
前テーマと同じメロディにエンディングが加わり、FmM7コードで終わっています。
Bセクションのピアノのアドリブ
Bセクションはピアノのアドリブですが、コードに沿った王道のフレーズなので、ギターで弾くのもおすすめです。
前テーマBセクション
後テーマBセクション
アルバム「Sonny Clark Quintets」
ケニー・バレルは3、4、5曲めに参加。YouTubeで公式に全曲公開されているので、ぜひ聴いてみてください。
https://www.youtube.com/watch?v=3GoALRAcl_E&list=OLAK5uy_kY3bHe7GavEIJ-u9K0wZlCDteAW4oLFjg
収録曲
- Royal Flush - 9:03
- Lover (Richard Rodgers, Lorenz Hart) - 7:04
- Minor Meeting - 6:54
- Eastern Incident - 8:14
- Little Sonny - 6:32