ノスタルジアはFats Navarroファッツ ナヴァロ作曲のビバップ曲。Out Of Nowhereのコード進行を元にしているのが特徴です。

メロディ、ベースライン、ピアノコンピングの順番でコピーしてリードシートを作っていきます。

音源を聴きながら追ってみてください。


ノスタルジアのリードシート

ファッツ・ナヴァロ作曲 nostalgiaのリードシート・ページ1楽譜
ファッツ・ナヴァロ作曲 nostalgiaのリードシート・ページ2楽譜

ノスタルジアのサイズ

リードシート作りを始める前に、楽曲の全体像を軽くスケッチしましょう。
ファッツ・ナヴァロ作曲nostalgiaのサイズ作り楽譜

  • イントロ
  • テーマ A-B-A-B'
  • ソロセクション テーマ1コーラス(32小節)と半分(16小節)
  • 後テーマ A-Ending

メロディをコピーする

トランペットとテナーサックスのオクターブユニゾンになっていますが、ここでは作曲者のファッツ・ナヴァロを優先してトランペットをコピーしていきます。

ファッツ・ナヴァロ作曲nostalgiaのメロディ楽譜ページ1
ファッツ・ナヴァロ作曲nostalgiaのメロディ楽譜ページ2

 

[B]セクションの後半4小節はピアノのアドリブなので小玉表記にしています。メロディとの違いを出すため、ギターではオクターブ高く弾いています。

 

テーナーサックスは2回目の[A]のみ違う音を吹いていますが、意図的ではないと判断して省略しています。
ファッツ・ナヴァロ作曲nostalgiaサックスハモりパートAセクション楽譜

 

エンディング最後の小節はテナーサックスがハモリパートを吹いています。
ファッツ・ナヴァロ作曲nostalgiaサックスハモりパートエンディング楽譜

ベースラインをコピーする

ベースがコードのルートを弾かないことも想定しつつ、1拍目の音をコードネームして書いておきます。

前テーマ・ベースライン

ファッツ・ナヴァロ作曲nostalgiaのベースライン最初のテーマページ1楽譜
ファッツ・ナヴァロ作曲nostalgiaのベースライン最初のテーマページ2楽譜

後テーマ・ベースライン

ファッツ・ナヴァロ作曲nostalgiaのベースライン後テーマ楽譜

ベースラインからある程度コード進行を想定しておくと、ピアノのコピーが楽になります。

ピアノのコンピングをコピーする

ピアノのヴォイシングはギターでは弾きづらいことが多いので、完コピではなくアレンジしていきます。また音域もオクターブ上にしています。

コードネームは、コピーしておいたベースラインと照らし合わせながら書いておきましょう。

前テーマピアノコンピング

ファッツ・ナヴァロ作曲nostalgiaのピアノコンピング最初のテーマページ1楽譜
ファッツ・ナヴァロ作曲nostalgiaのピアノコンピング最初のテーマページ2楽譜

後テーマピアノコンピング

ファッツ・ナヴァロ作曲nostalgiaのピアノコンピング後テーマ楽譜

ピアノのヴォイシングに合わせてコードネーム を細かく書いていますが、リードシートにここまで書くと読みづらくなってしまうので省略していきます。

テンションは原曲の雰囲気を再現しやすくなるので表記しておくのがおすすめです。ただしソロセクションでは自由度を増すためテンションは書かず、基本の4和音表記にします。

コピーしたメロディにコードネーム を付け、ソロセクションを加えればリードシートの完成です。

アルバム「1947-1949」

今回のバージョンはファッツ・ナヴァロのアルバム「1947-1949」の11曲目に収録されています。

『1947-1949』
録音日:1947年
Trumpet - Fats Navarro
Saxophone - Charles Rause
Bass - Nelson Boyd
Drums - Art Blakely
Piano - Tadd Dameron