結構いろんなミュージシャンが弾いているAstor Piazzolla作曲のLibertangoのコード進行をひろってみました。たぶん、こんな感じだとおもうんですが。

そこで質問です。ジョーイさんならどのようなスケールを使いますか?各コードで使えるスケールを知りたいです。
F#dim7以外は一般的なスケールを使います
以下私が使うスケールです。
ミクソリディアンb9、b13スケールはハーモニックマイナー・パーフェクト5thビロウと同じスケールです。
使えるスケールの見つけかた
最初のコードがAm、終わりのコードがE7なのでキーはAマイナーです。B/AはB7コードの転回形(b7をベース)です。ここで使えるスケールは前のコードで使えるスケールと組み合わせます。
AマイナースケールとB/Aのコードトーン
前のコードで使えるスケールの音を持続させたくなるという音楽の特性を使って、AマイナースケールとB/Aのコードトーンを組み合わせます。
B/Aで使えるスケール
組み合わせた音をBから並べるとBミクソリディアンb9、b13スケールになります。
D-はAマイナーキーのコードなのでDドリアンスケール。Am/GはAm7の転回形。F#dim7ではB/Aと同様に前のスケールと組み合わせています。
AマイナースケールとF#dim7のコードトーン
AマイナースケールとF#dim7のコードトーンを組み合わせます。
F#dim7で使えるスケール
F#ロクリアンbb7スケールになります(一般的な名称がないので勝手に名付けています)。ディミニッシュスケールだとどうしても似たような演奏になってしまうので、dim7が連続する場合などにおすすめです。
Fdim7はE7(b9)の代理コードなので、FディミニッシュスケールまたはFリディアン#9(Aハーモニックマイナー)が使えます。
各スケールの響き
使えるスケールが分かったらコード進行に合わせて弾いてみて、響きに違和感がないか確認します。
リベルタンゴの各コードでスケールを弾いた例
Fdim7でFリディアン#9スケールを使った例
E7でEオルタードスケールを使った例
各スケールの響きがしっくりくれば分析は完了です。
リベルタンゴのコード進行を使ったアドリブ例
最後にアドリブ例を紹介します。カラオケも置いておくのでご活用ください。
リベルタンゴのコード進行カラオケ
リベルタンゴのコード進行を使ったアドリブ例




