ジャズフレーズ・リック集での2-5-1をよく練習するのですが、実際に使うとどうしても1度メジャーの所で無音になってしまったり、2-5-1で終わりなら良いですが 2-5-1-6と続くことはしばしばあります。

そのときに6度がいつも詰まったようなメロディになってしまいます。

どうしたら良いですか?

1拍目に1音弾くことからはじめるのがおすすめです

まずはターゲットノート(1、3拍目の音)を自由に選んで弾く練習からはじめるのが効果的です。

ただジャズを始めたばかりだと2音選ぶのも大変なので、1拍目に1音選んで弾くことからはじめてみてください。

A7の1拍目に1音選んだ例
251リックを使った後のフレーズの作り方1楽譜

A7の1拍目はコードトーンの中から選び、響きに慣れてきたらテンション、オルタードテンションから選んで弾きます。ここではコードトーンのb7thを選びました。

3拍目に1音加えた例
251リックを使った後のフレーズの作り方2楽譜

それぞれルートと3rdを加えています。これでターゲットノートが決まりました。次はアプローチノートを使って装飾していきます。

 

ネイバートーンを使って装飾した例
251リックを使った後のフレーズの作り方2楽譜

CMa7のルート=半音下のネイバートーン
A7のb7th=全音下のネイバートーン
A7の3rd=半音上のネイバートーン
Dm7の5th=半音下のネイバートーン

装飾音を1音追加した例
251リックを使った後のフレーズの作り方2楽譜

CMa7のルート=レ音を加え挟み込みのアプローチ
A7のb7th=ミ音を加えスケールアプローチ
A7の3rd=ミ音を加えスケールアプローチ
Dm7の5th=ソ音を加えクロマチックアプローチ

装飾音をさらに追加した例
251リックを使った後のフレーズの作り方2楽譜

CMa7のルート=ソ音を加えたコードトーンアプローチ
A7のb7th=レ音を加えたスケールアプローチ
A7の3rd=ファ音を加えたスケールアプローチ
Dm7の5th=シb音を加えた挟み込みアプローチ

8分で埋められると自分なりのリックを作り出せるようになり、リズムアレンジすることでより洗練されたリックにアレンジすることもできます。

いきなり全てをアドリブでやろうとすると難しいので、書きソロから始めるのが良いと思います。

書きソロを作っていくうちに響きを覚え、アドリブでも演奏できるようになってきます。

 

書きソロにしたときも1音から練習して、ターゲットノートを耳になじませていくことが大切です。


251リックを使った後のフレーズの作り方2楽譜

別のアプローチノートを使うとどんな響きになるか、リズムを変えるとどんな響きになるかを研究することも大切です。

A7の1拍目に3rd、Dm7の1拍目にルートを選んだ例

251リックを使った後のフレーズの作り方6楽譜

 

3拍目に1音加えた例
251リックを使った後のフレーズの作り方7楽譜

CMa7ではテンションの11th、A7ではルートを選んでいます。

ネイバートーンを使って装飾した例
251リックを使った後のフレーズの作り方8楽譜

CMa7の11th=全音上のネイバートーン
A7の3rd=半音下のネイバートーン
A7のルート=半音上のネイバートーン
Dm7のルート=半音下のネイバートーン

装飾音を1音追加した例
251リックを使った後のフレーズの作り方9楽譜

CMa7のルート=ルートを加えコードトーンでのアプローチ
A7の3rd=5thを加えCのコードトーンでのアプローチ
A7のルート=ド音を加えスケールアプローチ
Dm7のルート=ファ音を加え挟み込みのアプローチ

装飾音をさらに追加した例
251リックを使った後のフレーズの作り方10楽譜

CMa7のルート=テンションの9thを加えCadd9のサウンドに
A7の3rd=ミ音を加えCトライアドでのアプローチ
A7のルート=シbを強調させたアプローチ
Dm7のルート=ファ音へのネイバートーンを加えたアプローチ

 


251リックを使った後のフレーズの作り方方法2まとめ楽譜
CMa7のリック、A7のリックを追加で覚えて251リックの後に弾いていくという方法もありますが、それだとリックを繋げているだけの演奏になってしまいます。

リックだけの演奏から抜け出すためにも、自分で作り出す方法を早いうちから実践しておくことが大切です。

251リックの後は1音から弾く練習法を活用することで、自然なメロディが作れるようになります。

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