アドリブ

マイナーブルースのコード進行とバリエーション、作曲者別曲紹介

マイナーブルースはマイナーキーのコードで作るブルースのことです。12小節で1コーラス、主にI-IV-Vのコードを使います。

マイナーペンタトニックスケールのみでもアドリブできますが、よりジャズらしく演奏するには、マイナーブルースの曲をたくさん知っておくことが大切です。

曲を多く知っているほどアドリブ中の選択肢が増え、表現の幅が広がります。

そこで、ここではマイナーブルースのコード進行を使っている曲を30曲以上集めました。まずは「弾いてみたい!」「カッコいい!」と思う曲を探して、アドリブパートも歌えるくらい聴き込んでみてください。

Spotify全曲プレイリスト

YouTube全曲プレイリスト

  1. ディジー・ガレスピー作曲
    1. Birks’ Works
  2. ジジ・グライス作曲
    1. Blue Lights
  3. クリフォード・ジョーダン作曲
    1. Evil Eye
  4. ナット・アダレイ作曲
    1. One for Daddy-O
  5. ベニー・ゴルソン作曲
    1. Five Spot After Dark
  6. ジョン・コルトレーン作曲
    1. Mr.P.C.
    2. Equinox
    3. Chronic Blues
  7. ジョー・ヘンダーソン作曲
    1. Out of the Night
  8. J・J・ジョンソン作曲
    1. Minor Blues
  9. オリヴァー・ネルソン作曲
    1. Stolen Moments
  10. チャールズ・ミンガス作曲
    1. Boogie Stop Shuffle
  11. ミルト・ジャクソン作曲
    1. Bags & Trane
  12. リー・モーガン作曲
    1. New-Ma
    2. The Lion and the Wolf
    3. The Midget
    4. Raggedy Ann
  13. アート・ファーマー作曲
    1. Mox Nix
  14. デクスター・ゴードン作曲
    1. Blues Bikini
  15. ホレス・シルヴァー作曲
    1. Señor Blues
    2. The Jody Grind
  16. ウェイン・ショーター作曲
    1. Footprints
  17. ジョニー・カリシ作曲
    1. Israel
  18. ジョシュア・レッドマン作曲
    1. Hide and Seek
  19. グラント・グリーンの演奏
    1. Baby’s Minor Lope(ベイビー・フェイス・ウィレット作曲)
    2. Talkin’ About J.C.(ラリー・ヤング作曲)
    3. Minor League(デューク・ピアソン作曲)
  20. パット・メセニーの演奏
    1. Nothing Personal(ドン・グロルニック作曲)
    2. Have You Heard(パット・メセニー作曲)
    3. Pursuance(ジョン・コルトレーン作曲)
    4. Timeline(パット・メセニー作曲)
  21. ジム・ホールの演奏
    1. Desmond Blue(ポール・デスモンド作曲)
    2. Interplay(ビル・エヴァンス作曲)
    3. Little Blues(ジム・ホール作曲)
  22. マイク・スターンの演奏
    1. Play(マイク・スターン作曲)
  23. ピーター・バーンスタインの演奏
    1. Little Green Men(ピーター・バーンスタイン作曲)
    2. Israel
  24. ジョン・スコフィールドの演奏
    1. Travel John(ジョン・スコフィールド作曲)
    2. Mr.P.C

ディジー・ガレスピー作曲

Birks’ Works

Birks' Works(ディジー・ガレスピー作曲)のコード進行楽譜

II-Vを使ったビバップらしい進行になっているのが特徴です。

ディジー・ガレスピーのアルバム「Birks’ Works」の2曲目に収録。

Birks' Works
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ジジ・グライス作曲

Blue Lights

Blue Lights(ジジ・グライス作曲)のコード進行楽譜

II-VとV7の裏コードを使った進行になっているのが特徴です。

アート・ファーマーとジジ・グライスのアルバム「When Farmer Met Gryce」の7曲目に収録。

When Farmer Met Gryce
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クリフォード・ジョーダン作曲

Evil Eye

Evil Eye(クリフォード・ジョーダン作曲)のコード進行楽譜

クリフォード・ジョーダンとジョン・ギルモア のアルバム「Blowing in from Chicago」の5曲目に収録されています。

ナット・アダレイ作曲

One for Daddy-O

One for Daddy-O(ナット・アダレイ作曲)のコード進行楽譜

キャノンボール・アダレイのアルバム「Somethin’ Else」の4曲目に収録されています。

ベニー・ゴルソン作曲

Five Spot After Dark

Five Spot After Dark(ベニー・ゴルソン作曲)のコード進行楽譜

カーティス・フラーのアルバム「Blues-ette」の1曲目に収録されています。

ジョン・コルトレーン作曲

Mr.P.C.

Mr.P.C.(ジョン・コルトレーン作曲)のコード進行楽譜

Birks’ Worksとは対照的にII-Vを使わないコード進行です。これがマイナーブルースの基本形になります。

ジョン・コルトレーンのアルバム「Giant Steps」の7曲目に収録。

Equinox

Equinox(ジョン・コルトレーン作曲)のコード進行楽譜

アルバム「Coltrane’s Sound」の5曲目に収録。スローテンポで演奏されているのが特徴です。

Chronic Blues

Chronic Blues(ジョン・コルトレーン作曲)のコード進行楽譜

ジョン・コルトレーンのアルバム「Coltrane」の6曲目に収録されています。

ジョー・ヘンダーソン作曲

Out of the Night

Out of the Night(ジョー・ヘンダーソン作曲)のコード進行楽譜

11小節目がIV7-bII7になっているのが特徴です。アドリブセクションの途中からは通常のIm7になっています。

ジョー・ヘンダーソンのアルバム「Page One」の6曲目に収録。

J・J・ジョンソン作曲

Minor Blues

Minor Blues(J・J・ジョンソン作曲)のコード進行楽譜

9小節目にV7ではなくVm7を使っているのが特徴です。

J・J・ジョンソンのアルバム「Proof Positive」の4曲目に収録。

プルーフ・ポジティヴ
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オリヴァー・ネルソン作曲

Stolen Moments

アドリブセクションのコード進行

Stolen Moments(オリヴァー・ネルソン作曲)のコード進行楽譜

テーマのコード進行はアレンジされていますが、アドリブセクションはマイナーブルースになっています。

オリヴァー・ネルソンのアルバム「The Blues and the Abstract Truth」の1曲目に収録。

チャールズ・ミンガス作曲

Boogie Stop Shuffle

Boogie Stop Shuffle(チャールズ・ミンガス作曲)のコード進行楽譜

メジャーキーのブルースをそのままマイナーキーにしたコード進行。I-IV-Vのみでできています。

チャールズ・ミンガスのアルバム「Mingus Ah Um」の3曲目に収録。

ミルト・ジャクソン作曲

Bags & Trane

Bags & Trane(ミルト・ジャクソン作曲)のコード進行楽譜

ミルト・ジャクソン&ジョン・コルトレーンのアルバム「Bags & Trane」の1曲目に収録されています。

バグス・アンド・トレーン
ワーナーミュージックジャパン
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リー・モーガン作曲

New-Ma

New-Ma(リー・モーガン作曲)のコード進行楽譜

アルバム「The Cooker」の5曲目に収録されています。

The Lion and the Wolf

The Lion and the Wolff(リー・モーガン作曲)のコード進行楽譜

アルバム「Lee-Way」の2曲目に収録されています。アドリブセクションは通常のマイナーブルース進行です。

リー・ウェイ
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The Midget

The Midget(リー・モーガン作曲)のコード進行楽譜

アルバム「Paris Jam Session」の3曲目に収録されています。

パリ・ジャム・セッション
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Raggedy Ann

Raggedy Ann(リー・モーガン作曲)のコード進行楽譜

アルバム「Take Twelve」の1曲目に収録されています。3曲目に収録されているLee-Sure TimeもBbマイナーブルースです。

Take Twelve
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アート・ファーマー作曲

Mox Nix

Mox Nix(アート・ファーマー作曲)のコード進行楽譜

アート・ファーマーのアルバム「Modern Art」の1曲目に収録されています。

モダン・アート
ユニバーサル ミュージック
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デクスター・ゴードン作曲

Blues Bikini

Blues Bikini(デクスター・ゴードン作曲)のコード進行楽譜

アドリブセクションではマイナーブルース以外のコード進行が加わっています。

デクスター・ゴードンのアルバム「On Dial, The Complete Sessions」の11曲目に収録。

ホレス・シルヴァー作曲

Señor Blues

Señor Blues

5、6小節目がbVI7になっているのが特徴です。

ホレス・シルヴァーのアルバム「6 Pieces of Silver」の5曲目に収録。

The Jody Grind

The Jody Grind(ホレス・シルヴァー作曲)のコード進行楽譜

9、10小節目のコード進行がVII7-bII7になっているのが特徴です。

ホレス・シルヴァーのアルバム「The Jody Grind」の1曲目に収録。

The Jody Grind
Blue Note Records
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ウェイン・ショーター作曲

Footprints

Footprints(ウェイン・ショーター作曲)のコード進行楽譜

ウェイン・ショーターのアルバム「Adam’s Apple」の4曲目に収録されています。

4分の6拍子になっていることと、9、10小節目のコード進行が特徴です。

ジョニー・カリシ作曲

Israel

Israel(ジョニー・カリシ作曲)のコード進行楽譜

マイナーブルースをもとにしていますが、コード進行は大胆にアレンジされています。

マイルス・デイビスのアルバム「Birth of the Cool」の10曲目に収録されています。

原曲はアドリブセクションのコード進行もアレンジされていますが、現在ではマイナーブルース進行で演奏されることが多いです。

ジョシュア・レッドマン作曲

Hide and Seek

Hide and Seek(ジョシュア・レッドマン作曲)のコード進行楽譜

マイナーブルースをもとにしていますが、16小節で1コーラスにアレンジされています。

ジョシュア・レッドマンのアルバム「Freedom in the Groove」の1曲目に収録。

グラント・グリーンの演奏

Baby’s Minor Lope(ベイビー・フェイス・ウィレット作曲)

Baby's Minor Lope(ベイビー・フェイス・ウィレット作曲)のコード進行楽譜

グラント・グリーンのアルバム「Grant’s First Stand」の4曲目に収録されています。

Talkin’ About J.C.(ラリー・ヤング作曲)

Talkin' About J.C.(ラリー・ヤング作曲)のコード進行楽譜

グラント・グリーンのアルバム「Talkin’ About!」の1曲目に収録されています。

Talkin' About
Blue Note Records
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Minor League(デューク・ピアソン作曲)

Minor League(デューク・ピアソン作曲)のコード進行楽譜

グラント・グリーンのアルバム「Solid」の1曲目に収録されています。

パット・メセニーの演奏

Nothing Personal(ドン・グロルニック作曲)

Nothing Personal(ドン・グロルニック作曲)のコード進行楽譜

楽譜は便宜上12小節にしていますが、実際は各小節倍の24小節で1コーラスになっています。

マイケルブレッカーのアルバム「Michael Brecker」の4曲目に収録。

Have You Heard(パット・メセニー作曲)

アドリブセクションのコード進行

Have You Heard(パット・メセニー作曲)のコード進行楽譜

パット・メセニーのアルバム「Letter From Home」の1曲目に収録。

テーマ部分はマイナーブルースではありませんが、アドリブセクションはCマイナーとC#マイナーのブルースになっています。

Pursuance(ジョン・コルトレーン作曲)

Pursuance(ジョン・コルトレーン作曲)のコード進行楽譜

ピアノレスの編成なのでコンピングも学べます。

ケニー・ギャレットのアルバム「Pursuance: The Music Of John Coltrane」の8曲目に収録。

Timeline(パット・メセニー作曲)

アドリブセクションのコード進行

Timeline(パット・メセニー作曲)のコード進行楽譜

マイケル・ブレッカーのアルバム「Time Is of the Essence」の4曲目に収録。

テーマ部分はアレンジされていますが、アドリブセクションはマイナーブルースになっています。

ジム・ホールの演奏

Desmond Blue(ポール・デスモンド作曲)

Desmond Blue(ポール・デスモンド作曲)のコード進行楽譜

ポール・デスモンドのアルバム「Desmond Blue」の2曲目に収録されています。

Interplay(ビル・エヴァンス作曲)

Interplay(ビル・エヴァンス作曲)のコード進行楽譜

ビル・エヴァンスのアルバム「Interplay」の5曲目に収録されています。

Little Blues(ジム・ホール作曲)

Little Blues(ジム・ホール作曲)のコード進行楽譜

ジム・ホールのアルバム「Panorama: Live at the Village Vanguard!」の2曲目に収録されています。

パノラマ~ライヴ・アット・ヴィレッジ・ヴァンガード
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マイク・スターンの演奏

Play(マイク・スターン作曲)

Play(マイク・スターン作曲)のコード進行楽譜

アルバム「Play」の1曲目。ジョン・スコフィールドがゲスト参加しているので、アプローチの違いを学ぶのにも最適です。

ピーター・バーンスタインの演奏

Little Green Men(ピーター・バーンスタイン作曲)

Little Green Men(ピーター・バーンスタイン作曲)のコード進行楽譜

9小節目からの短3度上昇のコード進行が特徴的です。

ピーター・バーンスタインのアルバム「Heart’s Content」の1曲目に収録。

Israel

Israel(ジョニー・カリシ作曲)のコード進行楽譜

ウィル&レインボーのアルバム「Harmony」の1曲目に収録されています。

ジョン・スコフィールドの演奏

Travel John(ジョン・スコフィールド作曲)

Travel John(ジョン・スコフィールド作曲)のコード進行楽譜

9〜11小節目のコード進行が特徴的です。

ジョン・スコフィールドのアルバム「EnRoute」の8曲目に収録。

Mr.P.C

Mr.P.C.(ジョン・コルトレーン作曲)のコード進行楽譜

マッコイ・タイナーのアルバム「Guitars」の4曲目に収録されています。

Guitars (W/Dvd)
Mccoy Tyner Music
¥1,600(2025/08/21 15:43時点)

マイナーブルースの魅力は、シンプルな進行だからこそ、様々なアプローチが試せる点にあります。

まずはSpotifyのプレイリストを流しながら、マイナーペンタトニックでアドリブしてみるのがおすすめです。

さらに、そこから気に入った曲を見つけてコピーし、自分なりに分析していくことで、より深く学ぶことができます。ぜひ、この方法でマイナーブルースを満喫してください。

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