Pat Martinoパット マルティーノの3枚目のアルバム「East!」の5曲目に収録されているLazy Birdのタブ譜付きギタースコアです。

II-V-Iが多く出てくるのでパット・マルティーノのII-Vリックを学ぶのに最適な楽曲です。

音源を聴きながら楽譜を追ってみてください。

イントロ、前テーマ・メロディ

イントロはDペダル上でピアノがコードソロ。ギターはお休みです。
パット・マルティーノLazy Birdの前テーマ・メロディ楽譜ページ1
パット・マルティーノLazy Birdの前テーマ・メロディ楽譜ページ2

コード進行の特徴
Lazy Birdの1、2小節目はAm7-D7、Cm7-F7のII-Vで演奏することが多いですが、パット・マルティーノのバージョンではマイナーセブンスコードのみになっています。

アドリブ・1コーラス目

パット・マルティーノLazy Birdのアドリブ1コーラス目楽譜ページ1
パット・マルティーノLazy Birdのアドリブ1コーラス目楽譜ページ2
パット・マルティーノLazy Birdのアドリブ1コーラス目楽譜ページ3

アドリブ・1コーラス目の特徴
Fm7-Bb7-EbMa7、Am7-D7-GMa7でのフレージングはパット・マルティーノの手癖です。以降のコーラスでも度々出てきます。

アドリブ・2コーラス目

パット・マルティーノLazy Birdのアドリブ2コーラス目楽譜ページ1
パット・マルティーノLazy Birdのアドリブ2コーラス目楽譜ページ2
パット・マルティーノLazy Birdのアドリブ2コーラス目楽譜ページ3

アドリブ・2コーラス目の特徴
[G]3、4小節目のFm7-Bb7では1弦11フレットから3弦11フレットまで下降するクロマチックが出てきます。

アドリブ・3コーラス目

パット・マルティーノLazy Birdのアドリブ3コーラス目楽譜ページ1
パット・マルティーノLazy Birdのアドリブ3コーラス目楽譜ページ2
パット・マルティーノLazy Birdのアドリブ3コーラス目楽譜ページ3

アドリブ・3コーラス目の特徴
II-V-Iでは手癖リックが使われていますが、絶妙に音使いを変えている箇所もあるので、リックの発展のさせ方も学べます。

アドリブ・4コーラス目

パット・マルティーノLazy Birdのアドリブ4コーラス目楽譜ページ1
パット・マルティーノLazy Birdのアドリブ4コーラス目楽譜ページ2

アドリブ・4コーラス目の特徴
[L]1〜8小節目で4分音符を主体にしたシンプルな歌わせ方が学べます。

アドリブ・5コーラス目

パット・マルティーノLazy Birdのアドリブ5コーラス目楽譜ページ1
パット・マルティーノLazy Birdのアドリブ5コーラス目楽譜ページ2
パット・マルティーノLazy Birdのアドリブ5コーラス目楽譜ページ3

アドリブ・5コーラス目の特徴
[O]直前から始まる同じ音型を使った繰り返しのフレーズや、9小節目からの同じ音型をクロマチックで上昇、下降はパット・マルティーノの得意な手法です。

アドリブ・6コーラス目

パット・マルティーノLazy Birdのアドリブ6コーラス目楽譜ページ1
パット・マルティーノLazy Birdのアドリブ6コーラス目楽譜ページ2
パット・マルティーノLazy Birdのアドリブ6コーラス目楽譜ページ3

アドリブ・6コーラス目の特徴
[S]直前から始まる同じ音型を繰り返し、リズムに変化をつけています。3小節目からは王道の1拍半で繰り返すリズムです。

ピアノソロでのコンピング

パット・マルティーノLazy Birdのピアノソロでのコンピング楽譜ページ1
パット・マルティーノLazy Birdのピアノソロでのコンピング楽譜ページ2
パット・マルティーノLazy Birdのピアノソロでのコンピング楽譜ページ3
パット・マルティーノLazy Birdのピアノソロでのコンピング楽譜ページ4

ピアノソロでのコンピングの特徴
3度と7度を使ったヴォイシングを基本に、メジャーコードでは6thや9th、ドミナントコードではb9th、#9thなどを追加しています。
[V]ではBm-BmMaj7-Bm7-E7やAm-AmMaj7-Am7-D7など4弦の音を半音で動かしているのが特徴です。
[BB]からはベースソロ。ギターのコンピングはお休みです。

ドラムとの4バース

パット・マルティーノLazy Birdのドラムとの4バース楽譜ページ1
パット・マルティーノLazy Birdのドラムとの4バース楽譜ページ2
パット・マルティーノLazy Birdのドラムとの4バース楽譜ページ3
パット・マルティーノLazy Birdのドラムとの4バース楽譜ページ4
パット・マルティーノLazy Birdのドラムとの4バース楽譜ページ5

ドラムとの4バースでの特徴
4バースでも演奏スタイルは変えず、ソロの延長のようなフレージングになっています。

後テーマ・メロディ、エンディング

パット・マルティーノLazy Birdの後テーマ・メロディ楽譜ページ1
パット・マルティーノLazy Birdの後テーマ・メロディ楽譜ページ2

後テーマ・メロディ、エンディング
後テーマは前テーマとほぼ同じメロディになっています。
エンディングはテンポルバート(自由な速度で演奏)で、Maj7コードを半音ずつ下がっていく進行です。最後のEbMa7はEbリディアンスケールを使ったフレーズ。

現在CDの入手は困難ですが、中古品はAmazonで購入することができます。

『East』

録音日:1958年
Mildred Bailey – Vocal