メロディ

楽譜を見ただけでメロディが聴こえる!「移動ド」で学ぶソルフェージュ入門

ソルフェージュは音符を、Do・Re・Mi・Fa・Sol・La・Ti・Do(ド・レ・ミ・ファ・ソ・ラ・ティ・ド)で読む方法のことです。

「ドレミ〜」は馴染みのある読み方なので、スタンダードをソルフェージュできるようになると、音符を見ただけでメロディがイメージできるようになります。

ここでは各スケールのソルフェージュと、ジャズスタンダードでの実例を紹介していきます。

ソルフェージュの基本

Cメジャースケールをソルフェージュしてみましょう。

Cメジャースケール
Cメジャースケール楽譜

これを基本にして、音にbがつくときは語尾をeにして読みます。(例外としてReは語尾をaにします)

Cフリジアンスケール
Cフリジアンスケール楽譜

音に#がつくときは語尾をiにします。

Cリディアンスケール
Cリディアンスケール楽譜

移動ドとは

移動ドは、キーが変わったときに、変わったキーのルート音をドとして読む方法です。

Gメジャースケール
Gメジャースケール楽譜

キーGの場合はG音をルートにして「ド・レ・ミ・ファ・ソ・ラ・ティ・ド」と読みます。

KeyがAになれば、Aを「ド」。KeyがBになればBを「ド」と読みます。曲中で転調する場合も同様に転調先のキーのルート音を「ド」と読みソルフェージュしていきます。

メジャースケールとモード

各スケールを音源に合わせてソルフェージュしてみてくださ。

Cメジャースケール

Cメジャースケール楽譜

Cドリアンスケール

Cドリアンスケール楽譜

Cフリジアンスケール

Cフリジアンスケール楽譜

Cリディアンスケール

Cリディアンスケール楽譜

Cミクソリディアンスケール

Cミクソリディアンスケール楽譜

Cエオリアンスケール

Cエオリアンスケール楽譜

Cロクリアンスケール

Cロクリアンスケール楽譜

メロディックマイナースケールとモード

ジャズでよく使われるメロディックマイナースケールとそのモードのソルフェージュです。

Cメロディックマイナースケール

Cメロディックマイナースケール楽譜

Cオルタードスケール

Cオルタードスケール楽譜

Cロクリアン♮2スケール

Cロクリアン♯2スケール楽譜

Cリディアンb7スケール

Cリディアンb7スケール楽譜

クロマチックスケール

クロマチックスケールは全ての音が入っているので、毎日の練習におすすめのスケールです。

Cクロマチックスケール

上行「ド・ディ・レ・リ・ミ・ファ・フィ・ソ・シ・ラ・リ・ティ・ド」
クロマチックスケール上行楽譜

下行「ド・ティ・テ・ラ・レ・ソ・セ・ファ・ミ・メ・レ・ラ・ド」
クロマチックスケール下行楽譜

Cキーで練習してきましたが、他のキーでソルフェージュを練習するのも効果的です。

スタンダード曲でのソルフェージュ

CDを流しながらメロディーを一緒に歌うことも良い練習になります。

ここではパブリックドメインのスタンダードでの実例を紹介しますが、好きな曲のソルフェージュもぜひ試してみてください。

Jerome Kern作曲のThe Way You Look Tonight

Jerome Kern The Way You Look Tonight楽譜

Richard A. Whiting作曲のMy Ideal

My Ideal楽譜

Clifford Brown作曲のSandu

Sandu楽譜

ソルフェージュは、一見するとクラシックの基礎練習のように思えるかもしれません。

しかし、楽譜の「音符」と、頭の中で鳴る「音」、そして口ずさむ「声」を一致させるこのトレーニングは、アドリブにとっても強力なツールの一つです。

この感覚を磨くことで、楽譜からメロディを読み取るだけでなく、アドリブにも活かせるようになってくるはずです。

ぜひ毎日の練習に取り入れてみてください。

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