ソルフェージュは音符を、Do・Re・Mi・Fa・Sol・La・Ti・Do(ド・レ・ミ・ファ・ソ・ラ・ティ・ド)で読む方法のことです。
「ドレミ〜」は馴染みのある読み方なので、スタンダードをソルフェージュできるようになると、音符を見ただけでメロディがイメージできるようになります。
ここでは各スケールのソルフェージュと、ジャズスタンダードでの実例を紹介していきます。
ソルフェージュの基本
Cメジャースケールをソルフェージュしてみましょう。
Cメジャースケール
これを基本にして、音にbがつくときは語尾をeにして読みます。(例外としてReは語尾をaにします)
Cフリジアンスケール
音に#がつくときは語尾をiにします。
Cリディアンスケール
移動ドとは
移動ドは、キーが変わったときに、変わったキーのルート音をドとして読む方法です。
Gメジャースケール
キーGの場合はG音をルートにして「ド・レ・ミ・ファ・ソ・ラ・ティ・ド」と読みます。
KeyがAになれば、Aを「ド」。KeyがBになればBを「ド」と読みます。曲中で転調する場合も同様に転調先のキーのルート音を「ド」と読みソルフェージュしていきます。
メジャースケールとモード
各スケールを音源に合わせてソルフェージュしてみてくださ。
Cメジャースケール
Cドリアンスケール
Cフリジアンスケール
Cリディアンスケール
Cミクソリディアンスケール
Cエオリアンスケール
Cロクリアンスケール
メロディックマイナースケールとモード
ジャズでよく使われるメロディックマイナースケールとそのモードのソルフェージュです。
Cメロディックマイナースケール
Cオルタードスケール
Cロクリアン♮2スケール
Cリディアンb7スケール
クロマチックスケール
クロマチックスケールは全ての音が入っているので、毎日の練習におすすめのスケールです。
Cクロマチックスケール
上行「ド・ディ・レ・リ・ミ・ファ・フィ・ソ・シ・ラ・リ・ティ・ド」
下行「ド・ティ・テ・ラ・レ・ソ・セ・ファ・ミ・メ・レ・ラ・ド」
Cキーで練習してきましたが、他のキーでソルフェージュを練習するのも効果的です。
スタンダード曲でのソルフェージュ
CDを流しながらメロディーを一緒に歌うことも良い練習になります。
ここではパブリックドメインのスタンダードでの実例を紹介しますが、好きな曲のソルフェージュもぜひ試してみてください。
Jerome Kern作曲のThe Way You Look Tonight

Richard A. Whiting作曲のMy Ideal

Clifford Brown作曲のSandu

ソルフェージュは、一見するとクラシックの基礎練習のように思えるかもしれません。
しかし、楽譜の「音符」と、頭の中で鳴る「音」、そして口ずさむ「声」を一致させるこのトレーニングは、アドリブにとっても強力なツールの一つです。
この感覚を磨くことで、楽譜からメロディを読み取るだけでなく、アドリブにも活かせるようになってくるはずです。
ぜひ毎日の練習に取り入れてみてください。