最近 ジャズに興味を持ち、ジャズを弾くにあたっていろいろ調べた結果、好きなアーティストのスタンダードアルバムをコピーするのが良いという結論に至りました。

そこで耳コピーということになるのですが スタンダード曲集の譜面は買ったほうがよいでしょうか?

それと 初心者向けでオススメの教則本を教えていただければ幸いです。

買っておいたほうがよいです

ジャズスタンダードのコード進行は慣れてくるとコピーできるようになりますが、それまではコピーするのが大変なので、1冊もっておくと便利です。

おすすめは、Sher MusicのThe New Real Bookシリーズ。国内で販売しているものは値段が高いですが、Sher MusicのサイトではPDF版を26ドルで購入することができます。

The New Real Book Vo1
https://www.shermusic.com/new/0961470143-de.shtml

The New Real Bookは精度が高いので、自分でコピーしたコード進行が合っているかの確認にも活用できます。

演奏したい曲が収録されていれば、買っておいて損はないと思います。

初心者向けの教則本

初心者向けでおすすめなのはCDが付いているものです。

音源の演奏を聴いて、「こんな風に弾けるようになりたい」と思える教則本を買うことが上達の近道になります。

実践重視、ジャズ入門におすすめ

究極のセッション マイクスターン 模範演奏&プレイ・アロング


7つのスタイルの楽曲をマイクスターンの模範演奏とタブ譜で楽しめる本。
7曲のカラオケとリードシートがついているので、自分流にアレンジして演奏することも可能です。
作曲はベースのジョン・パティトゥッチとドラムのデイブ・ウェックル。
ロックからジャズに興味が出てきたときにおすすめです。
ただし演奏分析などの教則要素はありません。

 

基礎からじっくり取り組みたいときにおすすめ

コンプリートジャズギターメソッド ビギニング 模範演奏CD付

全4巻からなる教則本です。
それぞれテーマ別になっていて、1巻はトライアドコードからはじまり、メジャースケールネック上の配置、初級理論など基礎的なことが学べます。

 

読譜のトレーニングにもおすすめ

ジャズ・コンセプション/スタディ・ガイド ギター

ジャズスタンダードのコード進行を使ったソロを五線譜を見ながら弾いて楽しむ本。
16分音符がほとんど出てこないので、五線譜を読む練習に最適です。
模範演奏CD付きなので、耳から覚えることもできます。

インターミディエイト・ジャズ・コンセプション/スタディ・ガイド ギター

ジャズ・コンセプション/スタディ・ガイド ギターを初心者向けにした本。
こちらもCD付きですが、タブ譜がついていないので読譜の練習におすすめです。

 

リックを増やしたいときにおすすめ

シングルラインの演奏を極める ジャズギター ライン&フレーズ

GITで習っていたSid Jacobsの教則本。
理論的な話は後回しにして、とにかくフレーズを弾いて覚えていきます。
ビバップの基本フレーズからコンテンポラリーなフレーズまで網羅されています。

 

読み物としておすすめ

偉大なるジャズメンとの対話 22人のジャズメンが語る、ジャズの真実22話

ジャズアーティスト22人のインタビューがまとめられている本。練習の息抜きに最適です。
ギタリストではパットメセニー、ジョージベンソン、ジムホール、ジョンスコフィールド、マイクスターンのインタビューが読めます。

 

25人の偉大なジャズメンが語る名盤・名言・名演奏

先に紹介した「偉大なるジャズメンとの対話」の再編集版。内容は同じなのですが、インタビューの背景や描写が変わっているので、再度楽しめる本です。オスカー・ピーターソン、ダイアナ・クラール、デヴィッド・サンボーンのインタビューが追加されています。

 

すごいジャズには理由(ワケ)がある──音楽学者とジャズ・ピアニストの対話

6人のジャズ・ジャイアントを取り上げ、その時代背景や音使いに焦点をあてて解説してる本。
YouTube動画と連動しているので、本を読みながら動画でも確認できます。
ギタリストは出てきませんが、ジャズをより深く知ることができる一冊です。

ジャズ理論を知りたくなったら

ある程度ジャズを弾いていくとジャズ理論をしっかりと学んでみたいと思うようになるはずです。そんなときにおすすめなのがMark Levineマーク レヴィンThe Jazz Theory Bookザ ジャズ セオリー ブック

この本の特徴は何と言ってもジャズミュージシャンの楽曲やアドリブフレーズを元に理論が解説されているところです。

ジャズの理論書は数多く出版されていますが、実際の演奏例をもとに書かれているのはこの本だけです。

ピアニストが書いている本なので、譜例にタブ譜はありませんが、出典元のCDが明記されているので音から理論を理解することができます。

ジャズ理論を本気で学びたくなったらぜひ手に入れてみてください。

ザ・ジャズ・セオリー・ブック
度数からはじまり、II-V-I、モード、メロディックマイナー、ディミニッシュスケールなどジャズで必要な理論が全て学べる一冊。総ページ数はなんと484ページ。値段は高いですがそれだけの価値があります。

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