曲名がMからはじまるスタンダード(THE NEW REAL BOOK Vol.1)
THE NEW REAL BOOK Vol.1に収録されている、Mで始まる17曲を紹介します。
「Moonlight In Vermont」「My Romance」「My Shining Hour」といった1930〜40年代のスタンダードに、ウェザー・リポート「Mr. Gone」、スパイロ・ジャイラ「Morning Dance」、イエロージャケッツ「Matinee Idol」など70〜80年代のフュージョンが加わります。
ジョニー・スミスの代表作「Moonlight In Vermont」はぜひ聴いておきたい演奏です。
YouTubeプレイリスト(YouTube公式のリンクに限定しています)
※Monkey’s Uncleは原曲が公式に配信されていないため、プレイリストに含まれていません。
Spotifyプレイリスト
- Madagascar
- ジョン・アバークロンビー
- Make Me A Memory (Sad Samba)
- Matinee Idol
- Mercy, Mercy, Mercy
- ヤン・アッカーマン
- The Midnight Sun
- バーニー・ケッセル
- The Midnight Sun Will Never Set
- エレク・バクシク
- Modadji
- Monkey’s Uncle
- Monk’s Mood
- ピーター・バーンスタイン
- Moonlight In Vermont
- ジョニー・スミス
- ジョー・パス
- Mornin’
- ジョージ・ベンソン
- Morning Dance
- Mr. Clean
- Mr. Gone
- My Attorney Bernie
- My Romance
- タル・ファーロウ
- ジョー・パス
- My Shining Hour
- ジョー・パス
- ジミー・レイニー
Madagascar
ピアニストのRichie Beirach作曲。最初の録音は、ベイラックが参加したジョン・アバークロンビー・カルテットのECM盤『Abercrombie Quartet』(1979年11月オスロ録音、1980年発売)です。
ジョン・アバークロンビー
リッチー・ベイラック(p)、ジョージ・ムラーツ(b)、ピーター・ドナルド(ds)とのカルテットで、約9分の演奏です。このアルバムの6曲のうち3曲がベイラックの作曲です。音源は2015年のボックス・セット『The First Quartet』に収められています。
Make Me A Memory (Sad Samba)
サックス奏者のGrover Washington Jr.作曲。1980年のElektra盤『Winelight』に収録されています。
このアルバムは1982年のグラミー賞(最優秀ジャズ・フュージョン・パフォーマンス)を受賞しました。この曲は、ヒット曲「Just the Two of Us」のシングルのB面にもなっています。
Matinee Idol
イエロージャケッツのキーボード奏者Russell Ferrante作曲。1981年のデビュー・アルバム『Yellowjackets』(Warner Bros.、プロデュースはトミー・リピューマ)に収録されています。
当時のメンバーはラッセル・フェランテ(key)、ロベン・フォード(g)、ジミー・ハスリップ(b)、リッキー・ローソン(ds)で、この曲ではアーニー・ワッツがテナー・サックスを吹いています。
Mercy, Mercy, Mercy
Joe Zawinul作曲。キャノンボール・アダレイ・クインテットが1966年10月20日に録音し、アルバム『Mercy, Mercy, Mercy! Live at “The Club”』に収録されました。ジャケットにはシカゴのクラブでのライブと書かれていますが、実際は客を招いたハリウッドのCapitolのスタジオでの録音です。
ザヴィヌルはテーマをウーリッツァーのエレクトリック・ピアノで弾いています。シングルはBillboard Hot 100で11位のヒットとなり、1967年には歌詞を付けたバッキンガムズ版が5位に入りました。
ヤン・アッカーマン
フォーカスのギタリスト、ヤン・アッカーマンの初ソロ作『Talent for Sale』(1968年)に収録。1994年の『Blues Hearts』でも再録音しています。
The Midnight Sun
Lionel Hampton、Sonny Burke作曲、Johnny Mercer作詞。1947年11月10日、ライオネル・ハンプトン楽団がロサンゼルスでDeccaに初録音しました。
もとはインストゥルメンタルで、あとからマーサーが歌詞を付けました。最初の歌入りの録音は、1954年のジューン・クリスティ『Something Cool』です。
バーニー・ケッセル
1955年7月録音の『To Swing or Not to Swing』(Contemporary)に収録。ハリー・エディソン(tp)、ジミー・ロウルズ(p)、レッド・ミッチェル(b)らが参加しています。
The Midnight Sun Will Never Set
Quincy Jones、Henri Salvador作曲、Dorcas Cochran作詞。最初の録音は、1958年4月にストックホルムで、クインシー・ジョーンズの編曲によりハリー・アーノルド率いるスウェーデン放送スタジオ・オーケストラが録音したものです。「The Midnight Sun Never Sets」のタイトルで、アルバム『Quincy’s Home Again』に収録されています。
同じ1958年には、クインシーの編曲でサラ・ヴォーンがパリで録音しています(『Vaughan and Violins』)。
エレク・バクシク
ハンガリー出身でパリで活動したギタリスト。1963年のリーダー作『Guitar Conceptions』(Fontana)に収録。ギー・ペデルセン(b)、ダニエル・ユメール(ds)とのトリオです。
Modadji
Dave Grusin作曲。「Modaji」とも表記されます。最初の録音は、ドラマーのハーヴィー・メイソンの1975年のアルバム『Marching in the Street』(Arista)で、グルーシンがキーボードとリズム・アレンジを担当しています。
ヒューバート・ロウズ(fl)、リー・リトナー(g)、チャック・レイニー(b)が参加。グルーシン自身も1977年の『One of a Kind』で録音しています。
Monkey’s Uncle
ピアニストのMitchel Forman作曲。1985年のリーダー作『Train of Thought』(Magenta)に収録されています。
この曲にはマイケル・ブレッカー(ts)、トム・バーニー(b)、ピーター・アースキン(ds)が参加しています。
Monk’s Mood
Thelonious Monk作曲のバラード。1947年、モンクのBlue Noteでのセッションで初めて録音されました。
1957年には、ジョン・コルトレーン(ts)、ウィルバー・ウェア(b)とのトリオで『Thelonious Himself』に録音しています。
ピーター・バーンスタイン
モンクの曲だけを集めた2008年録音のトリオ作『Monk』(Xanadu)に収録。この曲だけはギター・ソロで演奏しています。
Moonlight In Vermont
Karl Suessdorf作曲、John Blackburn作詞。1944年の曲で、歌詞は韻を踏まず、サビ以外の各連が俳句と同じ5・7・5の形になっています。
最初の録音は、ビリー・バターフィールド楽団とマーガレット・ホワイティング(vo)による1944年のCapitol盤です。
ジョニー・スミス
1952年3月11日、スタン・ゲッツ(ts)を含むクインテットで録音(Roost)。シングルはダウンビート誌の読者投票で上位に選ばれ、スミスの代表作になりました。クローズド・ヴォイシングのコード・メロディが聴けます。
ジョー・パス
1992年に録音され、没後の1998年に発売されたソロ作『Unforgettable』(Pablo)に収録。全曲ナイロン弦ギターの独奏です。
Mornin’
Jay Graydon、David Foster作曲、Al Jarreau作詞。1983年のアル・ジャロウのアルバム『Jarreau』(Warner Bros.)からの最初のシングルで、Billboard Hot 100で21位になりました。
プロデュースはジェイ・グレイドンで、グレイドン自身がギターを弾いています。
ジョージ・ベンソン
2006年のジョージ・ベンソンとアル・ジャロウの共同名義作『Givin’ It Up』(Concord)に収録。ジャロウが歌い、ベンソンがギターを弾いています。この曲でベンソンはグラミー賞(最優秀ポップ・インストゥルメンタル・パフォーマンス)を受賞しました。
Morning Dance
サックス奏者のJay Beckenstein作曲。ベッケンスタインが率いるスパイロ・ジャイラの1979年のアルバム『Morning Dance』(Infinity)のタイトル曲です。
シングルはBillboard Hot 100で24位、アダルト・コンテンポラリー・チャートで1位になりました。デイヴ・サミュエルズのスティール・ドラムとマリンバが入り、ギターはジョン・トロペイです。
Mr. Clean
Weldon Irvine作曲。最初の録音は、フレディ・ハバードが1970年11月16日に録音したCTI盤『Straight Life』です。
ジョー・ヘンダーソン(ts)、ハービー・ハンコック(el-p)、ロン・カーター(b)、ジャック・ディジョネット(ds)に加え、ジョージ・ベンソンがギターで参加してソロもとっています。
Mr. Gone
Joe Zawinul作曲。ウェザー・リポートの1978年のアルバム『Mr. Gone』(Columbia)のタイトル曲です。
ザヴィヌルが自宅で8トラック・レコーダーに録った即興をもとに作った曲で、ウェイン・ショーター(ts)、ジャコ・パストリアス(b)に、ドラムはトニー・ウィリアムスが参加しています。
My Attorney Bernie
ピアニスト、歌手のDave Frishbergの作詞作曲。1983年の『The Dave Frishberg Songbook Volume No. 2』(Omnisound)で本人が初めて録音しました。
この録音は、1991年のコンピレーション『Dave Frishberg Classics』(Concord)に収められています。ブロッサム・ディアリーも歌っています。
My Romance
Richard Rodgers作曲、Lorenz Hart作詞。1935年のブロードウェイ・ミュージカル『Jumbo』で、ドナルド・ノヴィスとグロリア・グラフトンが歌いました。
最初のレコードは、ポール・ホワイトマン楽団(歌はノヴィスとグラフトン)による1936年のVictor盤です。ジャズでは、ビル・エヴァンス・トリオの『Waltz for Debby』の演奏がよく知られています。
タル・ファーロウ
1969年9月録音の『The Return of Tal Farlow/1969』(Prestige)に収録。ジョン・スカリー(p)、ジャック・シックス(b)、アラン・ドーソン(ds)とのカルテットです。
ジョー・パス
ナイロン弦ギターのソロ作『Unforgettable』(1992年録音、1998年発売)の1曲目です。
My Shining Hour
Harold Arlen作曲、Johnny Mercer作詞。1943年の映画『The Sky’s the Limit』でフレッド・アステアが歌い、アカデミー歌曲賞にノミネートされました。
最初のレコードは、グレン・グレイとカサ・ロマ・オーケストラ(歌はユージーン・ベアード)による1943年のDecca盤で、ヒット・チャートの4位に入りました。
1959年録音の『Coltrane Jazz』でのジョン・コルトレーンの演奏もよく知られています。
ジョー・パス
1973年に録音され、1983年に発売されたソロ・ギター作『Virtuoso No. 4』(Pablo)に収録されています。
ジミー・レイニー
1981年2月にオランダで録音した『Raney ’81』(Criss Cross)に収録。息子のダグ・レイニーとのギター2本のカルテットです。