1972年発売のアルバム『Live at The Lighthouse』の6曲目に収録されているJan JanからCm7でのグラントグリーンのリックを紹介します。

どれもCマイナーペンタトニックを基本にしたシンプルなフレーズなので覚えやすく、演奏に取り入れやすいものばかりです。

原曲を聴きながら弾いてみてください。

「Jan Jan」収録アルバム

『Live at The Lighthouse』1972年4月録音

Grant Green - guitar
Claude Bartee - saxophone
Gary Coleman - vibes
Shelton Laster - organ
Wilton Felder - bass
Greg Williams - drums
Bobbye Porter Hall - percussion

コード進行

Jan Janのコード進行はCm7一発。演奏者のキューでキメパートに入ります。
グラントグリーンJan Janのコード進行楽譜

ダブルストップを使ったリック

1:48~からのフレージングの入りに使われているダブルストップです。Cm7の5th(2弦8フレット)を固定して、1弦で9th-♭3rdをスライドで弾いています。

グラントグリーンJan Janのアドリブリック1ダブルストップ楽譜

ウラ拍から始まっていてもダウンピッキングで弾きます。

 

Cマイナーペンタトニックスケールを使ったリック

何度も出てくるリックですが、ニュアンスを出すのが非常に難しいです。押弦している指を浮かすミュートのタイミング(休符)が肝心です。

グラントグリーンJan Janのアドリブリック2Cマイナーペンタ楽譜

1拍目のフレーズが異なるCマイナーペンタリック

先ほどのリック同様、休符のタイミングが肝になります。

グラントグリーンJan Janのアドリブリック3Cマイナーペンタ楽譜

Cマイナーペンタに♭5を加えたリック

1弦14フレットの♭5が特徴的なリックです。3拍目ウラウラの2弦12フレット(7th)は13フレットへのアプローチノート。CmM7を感じさせるフレージングはジャズでよく使われます。

グラントグリーンJan Janのアドリブリック4Cマイナーペンタとクロマチック楽譜

3音を繰り返す盛り上げリック

パット・マルティーノもよく使う3音音型を繰り返すリック。これでもかというくらい繰り返すので盛り上がるリックです。1拍目はハンマリングを使った方が簡単ですが、スライドを使わないとこのニュアンスが出せません。

グラントグリーンJan Janのアドリブリック5繰り返しフレーズ楽譜

ビバップスタイルのリック

Cマイナーペンタトニック主体のアドリブの中にビバップスタイルのリック1つ入れることで際立たせています。1拍目は1弦11フレットへのチェンジングトーン。3拍目の2弦11フレット、4拍目の3弦10フレットそれぞれクロマチックでアプローチです。

グラントグリーンJan Janのアドリブリック6ビッバプフレーズ楽譜

ジャズファンクが好きな人におすすめです

グラントグリーンのアルバム『Live at The Lighthouse』はジャズファンクの教科書のような曲ばかり。ライブアルバムということもあり演奏も激アツです。ぜひチェックしてみてください。

「Jan Jan」収録アルバム

『Live at The Lighthouse』1972年4月録音

Grant Green - guitar
Claude Bartee - saxophone
Gary Coleman - vibes
Shelton Laster - organ
Wilton Felder - bass
Greg Williams - drums
Bobbye Porter Hall - percussion

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