Cousin MaryはJohn Coltraneジョン コルトレーンのアルバム「Giant Steps」の2曲目に収録されています。

テーマはキメのリズムを使った12小節1コーラスのフォーム。アドリブセクションはブルース進行です。

コルトレーンのアドリブだけで10コーラスあるので、ブルースのフレージングを学ぶのにも最適。音源を聴きながら楽譜を追ってみてください。

1959年5月2日録音
John Coltrane – tenor saxophone
Tommy Flanagan – piano
Paul Chambers – bass
Art Taylor – drums

※John Coltrane作曲の楽曲はパブリックドメインになっています

Cousin Maryリードシート完成版

Cousin Maryリードシート楽譜

リードシートができるまで

リードシートは曲のサイズ、メロディ、コードネーム(ベースとピアノのコピー)の順番で音を採ってから作ってます。まずは曲を通して聴いて全体像をスケッチします。

Cousin Maryのサイズ楽譜

メロディのコピー

サイズの次はメロディです。後テーマやエンディングのフレーズも書いています。

Cousin Mary前テーマ楽譜

2回目のメロディは変わっているところだけを2x( )表記で記譜しています。

後テーマの2回目からエンディング

Cousin Mary後テーマ楽譜

ベースラインのコピー

ベースは必ずしもコードのルートを弾いているわけではないですが、ひとまずルートと仮定してコードネームをふります。

Cousin Mary前テーマのベースライン楽譜ページ1
Cousin Mary前テーマのベースライン楽譜ページ2

ソロセクションのベースライン

テーマとソロセクションで違うコード進行なることも多いので、ソロセクションのベースラインも採っておきます。

Cousin Maryソロセクションのベースライン

後テーマのベースライン

Cousin Mary後テーマのベースライン楽譜ページ1
Cousin Mary後テーマのベースライン楽譜ページ2

ピアノのコピー

ピアノのボイシングをギターで弾きやすいようにアレンジしてコピーしていきます。コンピングのアイデアにもなるので一石二鳥です。

Cousin Mary前テーマのピアノ今ピング楽譜ページ1
Cousin Mary前テーマのピアノ今ピング楽譜ページ2

ソロセクションのピアノコンピング

Cousin Maryソロセクションのピアノコンピング楽譜

後テーマのピアノコンピング

Cousin Mary後テーマのピアノ今ピング楽譜ページ1
Cousin Mary後テーマのピアノ今ピング楽譜ページ2

まとめる

メロディ、ベース、ピアノをコピーしたらそれらをまとめてリードシートにしていきます。

今回はキメも多かったので、メロディの上にリズム符を記譜しています。

悩んだのは5小節目のコード。ピアノは1回目Ab7-D9-Db9と弾いていますが、後テーマはDb9-D9-Db9。オルタネイトテイクを聴いたところ、前テーマ、後テーマどちらもDb9-D9-Db9だったので、これを採用しています。ベースがDbだったのも大きいです。

アルバム『Giant Steps』

コルトレーンの中でも名盤中の名盤。Giant Steps、Countdown、Naima、Mr. P.C.など名曲ぞろいのアルバムです。

『GIANT STEPS 』

発売日: 1960/1/27
John Coltrane - tenor saxophone
Tommy Flanagan - piano
Paul Chambers - bass
Art Taylor - drums