リードシートで使われる記号の意味を知っておくと、演奏するときや自分でリードシートを作るときに役立ちます。
ここではジャズギタースタイルマスターで紹介しているリードシートで出てくる記号を中心に紹介します。
どれも基本的なものなので、しっかり覚えて活用してみてください。
この記事の目次
演奏に関する記号
スラッシュ表記
五線譜の上に斜めの斜線を引いたものがスラッシュです。拍子に合わせた数だけ斜線が引かれます。
演奏者の自由に弾くという意味も含まれているので、その曲にあったコードやリズム、アドリブを演奏します。
リズム表記
スラッシュにリズムをつけた表記法です。キメのリズムがある曲や、特定のリズムで弾いて欲しいときに使います。
ボイシングは指定されていないので、自由に選んで弾くことができます。
コードボイシングの表記
リズム表記に加えてコードボイシングも指定したいときに使われます。
トップノートだけを表記する方法もあります。
繰り返し記号
1小節の繰り返し
前の1小節と同じ演奏をして欲しいときに使います。
この譜例では前の小節と同じリズムで弾くことを意味します。
2小節の繰り返し
前の2小節と同じ演奏をして欲しいときに使います。
この譜例では前の2小節と同じリズムで弾くことを意味します。
4小節の繰り返し
前の4小節と同じ演奏をして欲しいときに使います。
この譜例では前の4小節と同じリズムで弾くことを意味します。
リピートマーク
特定の小節間を繰り返したいときに使います。
この譜例では1〜4小節を繰り返すことを意味します。
1カッコ、2カッコを使った繰り返し
繰り返し後に異なった演奏をするときに使います。
譜例ではリピートした後、Fm7には行かず2カッコのあるBbm7に進みます。
D.C.、D.S.、コーダ、フィーネ
リピートマークの次によく使われるのが、D.C.、D.S.、コーダ、フィーネです。それぞれ組み合わせて使われます。
D.C.(ダ・カーポ)
D.C.(ダ・カーポ)は曲の頭に戻る記号です。コーダやフィーネとセットで使われます。
D.C. Al Cadaはダ・カーポしてコーダに進むという意味です。
D.S.(ダル・セーニョ)
D.S.(ダル・セーニョ)はDSマークのある場所に戻らせるときに使います。
譜例では[A]にDSマークがあるので、D.S.al Codaから[A]に戻ります。
Fine(フィーネ)
Fine(フィーネ)は特定の場所で終わらせたいときに使います。
この譜例では、D.C.al Fineから曲頭(INTRO.)に戻ったあと、Fineのある4小節目で終わります。
リードシートで使われる記号まとめ
スラッシュ表記
スラッシュ表記+リズム
1小節の繰り返し
2小節の繰り返し
4小節の繰り返し
リピートマーク
セーニョ
コーダ
コーダの飛ぶ先
フィーネ
ダ・カーポ アル フィーネ
ダ・カーポ アル コーダ
ダル・セーニョ アル コーダ