これからリズムチェンジでのコンピングを始める人へ向けた基本の練習方法を紹介します。 コンピングの基本は各コードの性質を決める3度と7度です。そこからリズムのアレンジ、テンションを加えていくことでコンピングが完成していきます。 コンピングの基礎を身につければ自分なり応用、発展させていくことができるので、じっくり取り組んでみてください。 *コンピング(comping)の語源は伴奏の意味のアカンパニー(accompany)で、ジャズではバッキングのことをコンピングと呼びます。

リズムチェンジのコード進行

もっとも多く演奏されるキーBbのリズムチェンジです。 コンピング用カラオケ BPM(ビット・パー・ミニット)=200 コンピング用カラオケ BPM=120 リズムチェンジのコード進行 コンピングするためには、まずコード進行の響きを覚えることが大切です。 そのためにコードの構成音(コードトーン)を使ったコンピングからはじめていきましょう。

3度と7度を弾いてみよう

コードの性質(メジャー、マイナー、7thなど)を決定づける重要な音は3度と7度です。 まずは3度と7度を使ったコンピングを練習して、各コードの響きをしっかり覚えていきましょう。 ここでは3弦と4弦を使って各コードの3度と7度を弾いてみます。 各コードの3度と7度のフォーム
BbMa7 BbMa7の3度と7度ダイアグラムG7 G73度と7度ダイアグラムCm7 Cm7の3度と7度ダイアグラムF7 F7の3度と7度ダイアグラムDm7 Dm7の3度と7度ダイアグラム
Bb7 Bb7の3度と7度ダイアグラムEbMa7 EbMa7の3度と7度ダイアグラムEdim7 Edim7の3度と7度ダイアグラムD7 D7の3度と7度ダイアグラムC7 C7の3度と7度ダイアグラム
3度と7度を使ったコンピング 3度と7度を使ったコンピング練習1楽譜ページ1 3度と7度を使ったコンピング練習1楽譜ページ2 リズムは考えずコード進行の響きを覚えるのに集中してみてください。 慣れてきたら他のポジションのヴォイシングも加えて弾いてみましょう。
G7 G7の3度と7度ダイアグラムCm7 Cm73度と7度ダイアグラムF7 F7の3度と7度ダイアグラム
Dm7 Dm7の3度と7度ダイアグラムD7 D7の3度と7度ダイアグラムC7 C7の3度と7度ダイアグラム
他のポジションも混ぜた3度と7度のコンピング 3度と7度を使ったコンピング練習2楽譜ページ1 3度と7度を使ったコンピング練習2楽譜ページ2 これが最もシンプルなコンピングです。ヴォイシングとコード進行の響きを覚えたらリズムを加えていきます。
3度と7度の2音のコンピングがしばらく続く場合、その2箇所だけを押さえていますか?
はい。2音のコンピングの場合その2箇所だけを押さえて弾いています。
異なる弦の同フレットを押さえるときに、セーハを積極的に使いますか?
はい。セーハを積極的に使っています。

リズムを加えてみよう

リズムはいろいろな種類がありますが、ここではコンピングでよく使われる3つのリズムを加えて練習してみましょう。使う順番に決まりはないので、自由に組み合わせて弾いてみて下さい。
リズム1 よく使われるリズム1リズム2 よく使われるリズム2リズム3 よく使われるリズム3
リズムを取り入れたコンピング例 3度と7度とリズムを使ったコンピング練習1楽譜ページ1 3度と7度とリズムを使ったコンピング練習1楽譜ページ2 紹介した3つのリズムに慣れてきたら他のリズムも加えて練習してみてください。

Aセクションでテンションを加えてみよう

ここではテンションを加えたヴォイシングを覚えてみましょう。 各コードさまざまなヴォイシングが使えますが、以下に代表的なものをまとめておきます。 まずはどんなサウンドなのか弾いてみてください。(マルのついていない度数は加えることのある音です。) BbMa7 追加可能なテンション=6th、9th
Bb6(9)1弦トップダイアグラムBb6(9)2弦トップダイアグラム
G7 追加可能なテンション=#5th、#9th、b9th
G7(#5#9b9)2弦トップダイアグラムG7(#5)2弦トップダイアグラムG7(#9,b9)2弦トップダイアグラム
Cm7 追加可能なテンション=9th、11th、13th
Cm92弦トップダイアグラムCm7(11)1弦トップダイアグラムCm7(11)1弦トップダイアグラム
F7 追加可能なテンション=b9th、#9th、13th、#5th
F7(13)ダイアグラムF7(#5,b9)ダイアグラムF7(b)ダイアグラム
Bb7 追加可能なテンション=9tn、b9th、#9th、13th
Bb91弦トップダイアグラムBb131弦トップダイアグラムBb13(b9)1弦トップダイアグラム
EbMa7 追加可能なテンション=6th、9th
Eb6(9)ダイアグラムEbMa7ダイアグラム
Edim7 追加可能なテンション=7th、9th、11th、b13th ここではテンションは加えず基本フォームのポジション違いを使います。
Edim7ダイアグラムEdim72弦トップダイアグラム
コードヴォイシングは全てを一度に覚えようとせず、コード進行の中で使いながら覚えていくのが効率的です。 そこで、トップの音を意識しながら演奏する方法を練習してみましょう。

Aセクションでトップの音を意識しよう

トップの音を選ぶ方法は4つあります。 1、継続させる 2、下降させる 3、上昇させる 4、上記3つの組み合わせ Aセクションの1~4小節目を例に弾いてみましょう。 音を継続させるコンピング トップの音を継続させるコンピング楽譜 1-2小節めはF音、3-4小節目はG音を維持させています。 もちろんテンションを加えていないヴォイシングも使えるので自由に組み合わせてみてください。 音を下降させるコンピング トップの音を下降させるコンピング楽譜 Bb音から下降していくヴォイシングを選んでいます。 それぞれのテンションの響きを確認しながら弾いてみてください。 音を上昇させるコンピング トップの音を上昇させるコンピング楽譜 C音から上昇していくヴォイシングです。Cm7ではドロップ2ヴォイシングを使っています。 上記3つを組み合わせたコンピング トップの音を組み合わせたコンピング楽譜 テンションのヴォイシングだけでなく、3度と7度のみのヴォイシング、ドロップ2ヴォイシングなどを組み合わせて、自分なりのコンピングが出来るように練習してみてください。 ヴォイシングにも慣れてきたら、リズムを加えてコンピングしてみましょう。 トップの音を意識したコンピング例 トップの音を意識したコンピング楽譜 慣れてきたらテンポを上げて練習してみてください。

Bセクションでテンションを加えてみよう

Aセクションと同様に、Bセクションでもテンションを加えていきましょう。 G7、F7ではAセクションと同じヴォイシングも使えます。 D7 追加可能なテンション=b9th、9th、#9th、#5th、#11、13th
D13ダイアグラムD9(#11)ダイアグラムD7(b9)ダイアグラム
G7 追加可能なテンション=b9th、9th、#9th、#5th、#11、13th G13ダイアグラム C7 追加可能なテンション=b9th、9th、#9th、#5th、#11、13th
C7(b9)ダイアグラムC7(b9)ダイアグラム
F7 追加可能なテンション=b9th、9th、#9th、#5th、#11、13th
F7(b9)ダイアグラムF7(#5b9#9)ダイアグラム
各コードヴォイシングは移調することでそれぞれのコードで使うことができます。

Bセクションでトップの音を意識しよう

Aセクションと同様に4つの方法で弾いて見ましょう。 音を継続させるコンピング トップの音を継続させるコンピング楽譜 A音を継続させています。慣れたきたら1小節ごとにヴォイシングを変えてみましょう。 音を継続させるコンピング1小節毎 トップの音を継続させるコンピング1小節毎楽譜 トップの音を維持するときは、それ以外の音の動きも意識して弾いてみて下さい。 音を下降させるコンピング トップの音を下降させるコンピング楽譜 B音から下降させています。1小節ごとに下降するヴォイシングも弾いてみましょう。 音を下降させるコンピング1小節毎 トップの音を下降させるコンピング1小節毎楽譜 1小節ごとヴォイシングすると、トップの音を半音で動かせるようになります。次は上昇させてみましょう。 音を上昇させるコンピング トップの音を上昇させるコンピング楽譜 E音から上昇させています。次は1小節ごとに上昇させてみましょう。 音を上昇させるコンピング1小節毎 トップの音を上昇させるコンピング1小節毎楽譜 下降のときと同様に半音の動きを作り出せます。最後に組み合わせたコンピングをしてみましょう。 上記3つを組み合わせたコンピング トップの音を組み合わせたコンピング楽譜 4分音符のリズムから加えて、少しずつ発展させていくのも効果的です。 テンションのヴォイシングにも慣れてきたら、細かいリズムを加えてコンピングしてみましょう。 トップの音を意識したコンピング トップの音を意識したコンピング楽譜 ヴォイシングを一度に全部弾くのではなく、低音と高音を分けてアルペジオで弾くのも効果的です。 慣れきたら少しずつテンポを上げて練習してみてください。

BPM=200でのコンピング例

最後にBPM200でのコンピング例を紹介します。 リズムチェンジコンピング例 トップの音を意識したコンピング例楽譜ページ1 トップの音を意識したコンピング例楽譜ページ2 実際のコンピングではアドリブしている人の演奏を聴いて、いかに心地よくアドリブしてもらうかを意識することが大切です。 練習しているときも、常にアドリブ奏者をイメージしながら取り組んでみてください。