曲名がSからはじまるスタンダード(THE NEW REAL BOOK Vol.1)

THE NEW REAL BOOK Vol.1に収録されている、Sで始まる27曲を紹介します。

「Stormy Weather」「Skylark」「Speak Low」といった1930〜40年代のスタンダードから、ソニー・ロリンズ「St. Thomas」、ウェイン・ショーター「Speak No Evil」などのジャズマンの自作曲、クルセイダーズ「Street Life」、スパイロ・ジャイラ「Shaker Song」といった70年代のフュージョンまで並びます。

ジム・ホールが作曲した「Simple Samba」はぜひ聴いておきたい演奏です。

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目次

Safari

サックス奏者のMichael Brecker作曲。最初の録音は、ブレッカーが在籍したステップス・アヘッドの1984年のアルバム『Modern Times』(Elektra Musician)で、1曲目に収められています。

メンバーはマイケル・ブレッカー(ts)、マイク・マイニエリ(vib)、ウォーレン・バーンハート(key)、エディ・ゴメス(b)、ピーター・アースキン(ds)です。

マイク・スターン

1994年に発売された『Live in Tokyo 1986』ではマイク・スターンのソロが聴けます。

Sandu

トランペット奏者のClifford Brown作曲。1955年2月25日に録音された、クリフォード・ブラウン=マックス・ローチ・クインテットのアルバム『Study in Brown』(EmArcy)が最初の録音です。

メンバーはクリフォード・ブラウン(tp)、ハロルド・ランド(ts)、リッチー・パウエル(p)、ジョージ・モロウ(b)、マックス・ローチ(ds)です。

ウェス・モンゴメリー

1960年10月12日にロサンゼルスで録音した『Movin’ Along』(Riverside)に収録。キーはFで、通常のギターチューニングより1オクターブ低くして演奏しています。

Satin Doll

Duke Ellington、Billy Strayhorn作曲、Johnny Mercer作詞。1953年4月6日、デューク・エリントン楽団がCapitolにインストゥルメンタルで初録音し、シングルはポップ・チャートの27位に入りました。

マーサーの歌詞はあとから付けられたものです。

ウェス・モンゴメリー

1959年10月録音の初リーダー作『The Wes Montgomery Trio』(Riverside)に収録。メルヴィン・ライン(org)、ポール・パーカー(ds)とのオルガン・トリオです。

ケニー・バレル

エリントンの曲を集めた『Ellington Is Forever, Vol. 2』(Fantasy)に収録されています。

Save Your Love For Me

Buddy Johnsonの作詞作曲。最初の録音は、1955年にMercuryから出たバディ・ジョンソン楽団のシングル「It’s Obdacious」のB面で、フロイド・ライランドが歌っています。

リードシートは、ナンシー・ウィルソンとキャノンボール・アダレイ・クインテットの共演盤『Nancy Wilson/Cannonball Adderley』(Capitol、1961年録音、1962年発売)の演奏です。

Search For Peace

McCoy Tyner作曲。1967年4月21日に録音した、タイナーのBlue Noteでの最初のアルバム『The Real McCoy』に収録されています。

ジョン・コルトレーンのカルテットを離れて約2年後の録音で、メンバーはジョー・ヘンダーソン(ts)、ロン・カーター(b)、エルヴィン・ジョーンズ(ds)です。

Self Portrait In Three Colors

Charles Mingus作曲。1959年5月12日に録音された『Mingus Ah Um』(Columbia)に収録されています。

もとはジョン・カサヴェテスの監督デビュー作『アメリカの影(Shadows)』のために書かれましたが、映画では使われませんでした。

アンディ・サマーズ

ポリスのギタリスト、アンディ・サマーズがミンガスの曲だけを取り上げた2000年の『Peggy’s Blue Skylight』(RCA Victor)に収録。チェロのハンク・ロバーツが加わった編成です。

Shaker Song

サックス奏者のJay Beckenstein作曲。スパイロ・ジャイラのデビュー・アルバム『Spyro Gyra』の1曲目です。1977年に自主レーベルから出て、1978年にAmherstから再発されました。

リードシートは1979年にはマンハッタン・トランスファーが歌詞を付けて『Extensions』で録音したバージョンです。

Shaw ‘Nuff

Dizzy Gillespie、Charlie Parker作曲。1945年5月11日、ディジー・ガレスピー・オールスター・クインテットがニューヨークで録音し、Guildから出ました。

メンバーはガレスピー(tp)、パーカー(as)、アル・ヘイグ(p)、カーリー・ラッセル(b)、シド・カトレット(ds)。「I Got Rhythm」のコード進行を使ったビバップ初期の代表的な録音です。

カート・ローゼンウィンケル/ブラッド・シェピック

ドラマーのポール・モチアンが、ピアノの代わりにギター2本を入れたバンドで1992年に録音した『Paul Motian and the Electric Bebop Band』(JMT)の1曲目。ジョシュア・レッドマン(ts)も参加しています。

Simple Samba

Jim Hall作曲。1971年7月録音の『…Where Would I Be?』(Milestone)の1曲目に収録されています。ベニー・アロノフ(p)、マルコム・セシル(b)、アイアート・モレイラ(ds, perc)とのカルテットで、ブラジル風のリズムにのせた演奏です。

Skylark

Hoagy Carmichael作曲、Johnny Mercer作詞。1941年の曲で、1942年にはダイナ・ショア、グレン・ミラー楽団など4つの録音がヒット・チャートに入りました。

最初の録音は、ジーン・クルーパ楽団(歌はアニタ・オデイ)のOkeh盤とされています。

ジム・ホール

ゲストを入れ替えながら録音した1995年の『Dialogues』(Telarc)に収録。トム・ハレル(flh)との共演です。キーはC。

タル・ファーロウ

ヴィブラフォンのレッド・ノーヴォのトリオでの録音。コンピレーション『Tal Farlow’s Finest Hour』(Verve)に収められています。キーはC。

A Sleepin’ Bee

Harold Arlen作曲、Truman Capote作詞。1954年12月に開幕したブロードウェイ・ミュージカル『House of Flowers』の曲で、ブロードウェイ・デビューのダイアン・キャロルが歌いました。

リードシートはビル・エヴァンス・トリオの『At the Montreux Jazz Festival』(1968年)の演奏が元になっています。

ケニー・バレル

1964年4月7日録音の『Soul Call』(Prestige)に収録。ウィル・デイヴィス(p)、マーティン・リヴェラ(b)、ビル・イングリッシュ(ds)、レイ・バレット(conga)が参加しています。キーはD。

Small Day Tomorrow

Bob Dorough作曲、Fran Landesman作詞。最初の録音は、ドローがベースのビル・タカスと1976年にライブ録音した『Beginning to See the Light』です。

リードシートはアイリーン・クラールがボーカルのバージョン。1977年の『Kral Space』に収録されています。

ジャック・ウィルキンス

歌手ナンシー・ハロウとのデュオ作『Two’s Company』(Inner City、1984年)で演奏しています。(音源未配信)

Solar

Miles Davis作曲とされていますが、もとはギタリストのチャック・ウェインが1946年ごろに書いた「Sonny」という曲です。1954年4月3日、マイルス・デイヴィス・クインテットがPrestigeに初めて録音しました。

メンバーはマイルス(tp)、デイヴ・シルドクラウト(as)、ホレス・シルヴァー(p)、パーシー・ヒース(b)、ケニー・クラーク(ds)。のちにアルバム『Walkin’』に収められました。

パット・メセニー

1989年12月録音の『Question and Answer』(Geffen)に収録。デイヴ・ホランド(b)、ロイ・ヘインズ(ds)とのギター・トリオです。

ジョン・アバークロンビー&ジョン・スコフィールド

ギタリスト2人の共演作『Solar』(Palo Alto、1984年)のタイトル曲です。

Someday My Prince Will Come

Frank Churchill作曲、Larry Morey作詞。1937年のディズニー映画『白雪姫』で、白雪姫の声を担当したアドリアナ・カセロッティが歌いました。レコードは1938年にVictorからサウンドトラックとして出ています。キーはG。

リードシートはビル・エヴァンスの演奏と同じキーBbです。

グラント・グリーン

1962年3月1日に録音され、1985年に発売された『Born to Be Blue』(Blue Note)に収録。アイク・ケベック(ts)、ソニー・クラーク(p)、サム・ジョーンズ(b)、ルイス・ヘイズ(ds)とのクインテットです。4分の4拍子でキーはEb。

ジョー・パス

1973年に録音され、1983年に発売されたソロ・ギター作『Virtuoso No. 4』(Pablo)に収録されています。キーはAb。

Song For Lorraine

サックス奏者のJay Beckenstein作曲。スパイロ・ジャイラの1979年のアルバム『Morning Dance』(Infinity)に収録され、ヒット・シングル「Morning Dance」のB面にもなりました。

ギターはバンドのメンバーだったチェット・カタロです。

The Song Is You

Jerome Kern作曲、Oscar Hammerstein II作詞。1932年11月に開幕したブロードウェイ・ミュージカル『Music in the Air』で、トゥリオ・カルミナーティが歌いました。

最初の録音は、ジャック・デニー楽団(歌はポール・スモール)による1932年のVictor盤です。1945年ごろからビッグバンドが取り上げるようになり、フランク・シナトラもよく歌いました。

ジョー・パス

1973年8月録音のソロ・ギター作『Virtuoso』(Pablo)の最後の曲です。

Sonja’s Sanfona

イエロージャケッツのベース奏者Jimmy HaslipとBill Gableの共作。1986年のアルバム『Shades』(MCA)に収録されています。

sanfonaはポルトガル語でアコーディオンのことで、この曲ではブルース・ホーンズビーがアコーディオンを弾いています。

Soul Sauce (Wachi Wara)

Dizzy Gillespie、Chano Pozo作曲。もとは、ガレスピー楽団が1948年12月29日にRCA Victorに録音した「Guarachi Guaro」という曲です。

ヴィブラフォン奏者のカル・ジェイダーが1954年に「Wachi Wara」の題で録音し、1964年には『Soul Sauce』(Verve)で「Soul Sauce」と題を変えて再び録音しました。リードシートはこのバージョンを元にしています。

Speak Low

Kurt Weill作曲、Ogden Nash作詞。1943年のブロードウェイ・ミュージカル『One Touch of Venus』で、メリー・マーティンとケニー・ベイカーが歌いました。

チャット・ベイカーの録音はリードシートと同じキーFで、メロディをシンプルに歌わせています。

グラント・グリーン

1965年3月31日録音の『I Want to Hold Your Hand』(Blue Note)に収録。ハンク・モブレー(ts)、ラリー・ヤング(org)、エルヴィン・ジョーンズ(ds)とのカルテットです。

ジョー・パス

エラ・フィッツジェラルドとのデュオ作『Speak Love』(Pablo、1983年)の1曲目です。キーはAb。

Speak No Evil

Wayne Shorter作曲。1964年12月24日に録音され、1966年に発売されたショーターのBlue Noteでのアルバム『Speak No Evil』のタイトル曲です。

ピーター・リーチ

カナダ出身のギタリスト。1985年に録音した『Red Zone』(Reservoir)に収録。カーク・ライトシー(p)、レイ・ドラモンド(b)、マーヴィン・“スミッティ”・スミス(ds)とのカルテットです。

Spiral

ピアニストのKenny Barron作曲。1982年6月21日に東京で録音したピアノ・ソロのアルバム『Spiral』(Baybridge)のタイトル曲です。

リードシートはスフィアのバージョンです。

St. Thomas

Sonny Rollins作曲。カリブの民謡がもとになっていて、ロリンズは子どものころに母親から聞いて覚えたそう。1956年6月22日に録音された『Saxophone Colossus』(Prestige)の1曲目です。

ジム・ホール

1972年8月4日、ニューヨークのプレイボーイ・クラブでのロン・カーター(b)とのデュオのライブ。『Alone Together』(Milestone)の1曲目です。

Sticky Wicket

Al Jarreau、Jay Graydon、Greg Phillinganesの共作。1984年のアル・ジャロウのアルバム『High Crime』(Warner Bros.)に収録されています。

プロデュースはジェイ・グレイドンで、グレイドンとポール・ジャクソン・ジュニアがギターを弾いています。

Stormy Weather

Harold Arlen作曲、Ted Koehler作詞。1933年のコットン・クラブのレビューのために書かれ、舞台ではエセル・ウォーターズが歌いました。

最初の録音は、レビューの開幕前の1933年2月28日に録音されたレオ・ライスマン楽団のVictor盤で、アーレン本人が歌っています。

ジョー・パス

1992年8月に録音され、没後の1994年に発売されたソロ作『Songs for Ellen』(Pablo)に収録。キーはD。

Street Life

Joe Sample作曲、Will Jennings作詞。クルセイダーズの1979年のアルバム『Street Life』(MCA)のタイトル曲で、ランディ・クロフォードが歌っています。

デイヴィッド・T・ウォーカー

2008年のリーダー作『Thoughts』に収録。ウォーカーは原曲のアルバム『Street Life』にも参加しています。

Sudden Samba

キーボード奏者のNeil Larsen作曲。1978年のデビュー・アルバム『Jungle Fever』(Horizon)の1曲目です。プロデュースはトミー・リピューマ。

バズ・フェイトン(g)、ウィリー・ウィークス(b)、アンディ・ニューマーク(ds)、マイケル・ブレッカー(ts)らが参加しています。

Sunrunner

Bob James作曲。表記は「Sun Runner」です。1978年のアルバム『Touchdown』(Tappan Zee)に収録されています。

エリック・ゲイル、ハイラム・ブロック、アール・クルーの3人のギタリストが参加し、ロン・カーターがピッコロ・ベースでソロをとっています。