曲名がQからはじまるスタンダード(THE NEW REAL BOOK Vol.1)
THE NEW REAL BOOK Vol.1に収録されている、Qで始まる1曲を紹介します。
「Quintessence」は、クインシー・ジョーンズが編曲家・バンドリーダーとして活動していた1960年代はじめに書いた曲です。
ビッグバンドによる原曲から、原曲でソロを吹いたフィル・ウッズや作曲者自身による後年の再演まで、編成の違う演奏を聴き比べられます。
Quintessence
1961年12月22日にニューヨークで録音され、1962年にImpulse!から発売されたクインシー・ジョーンズ楽団のアルバム『The Quintessence』のタイトル曲です。
フレンチホルンとトロンボーンの柔らかな響きを背景に、フィル・ウッズのアルトサックスがメロディを吹くバラードです。1963年のグラミー賞で最優秀オリジナル・ジャズ作曲賞にノミネートされました。
リードシートにはソロのフォームに[A]が入っていますが、音源では[B]のみのソロです。
2000年にサミー・ネスティコと組んだオーケストラのアルバム『Basie & Beyond』(Qwest)で再録音しています。
コールマン・ホーキンス
1962年9月には、コールマン・ホーキンスがトミー・フラナガン(p)、メジャー・ホリー(b)、エディ・ロック(ds)とのカルテットで録音し、Impulse!盤『Today and Now』に収録しています。
このバージョンはイントロや[C]セクションがアレンジされています。

[C]セクションは6小節目からコード進行が変わり、2小節追加されています。

ソロセクションはほぼ同じですが、コード進行が若干違います。

エンディングはアレンジ後の[C]が元になっています。

ローランド・カーク
ローランド・カークは、1968年6月にニューヨークで録音したAtlantic盤『Left & Right』(1969年)で取り上げています。
フィル・ウッズ
原曲でソロを吹いたフィル・ウッズは、この曲を後年も演奏しています。1985年3月には、ロブ・マッコネル率いるカナダのビッグバンド、ボス・ブラスのゲストとしてトロントで録音しました(『Boss Brass & Woods』)。
2004年2月には、クインシーの曲を集めた自身のアルバム『This Is How I Feel About Quincy』(Jazzed Media)で、9人編成の小型ビッグバンドを率いて再演しています。