Wes Montgomeryウェス モンゴメリーのアルバム「The Wes Montgomery Trio」から2曲目に収録されているYesterdays(ジェローム・カーン作曲)をタブ譜付きギタースコアにしました。

Yesterdaysは16小節1コーラスの曲。ウェスのバージョンはテーマ2コーラス-アドリブ3コーラス-テーマ2コーラス-エンディングという構成です。

  • 単音弾きでのテーマの歌わせ方
  • オクターブ奏法を使ったアドリブ

が学べます。

音源を聴きながら楽譜を追ってみてください。

『The Wes Montgomery Trio』

1959年録音
Wes Montgomery – guitar
Melvin Rhyne – organ
Paul Parker – drums

前テーマ

ウェス・モンゴメリーのYesterdays前テーマ楽譜ページ1
ウェス・モンゴメリーのYesterdays前テーマ楽譜ページ2
ウェス・モンゴメリーのYesterdays前テーマ楽譜ページ3

アドリブ

ウェス・モンゴメリーのYesterdaysアドリブ楽譜ページ1
ウェス・モンゴメリーのYesterdaysアドリブ楽譜ページ2

2コーラス目

ウェス・モンゴメリーのYesterdaysアドリブ楽譜ページ3
ウェス・モンゴメリーのYesterdaysアドリブ楽譜ページ4

3コーラス目

ウェス・モンゴメリーのYesterdaysアドリブ2コーラス目楽譜ページ1
ウェス・モンゴメリーのYesterdaysアドリブ2コーラス目楽譜ページ2

後テーマ

ウェス・モンゴメリーのYesterdays後テーマ楽譜ページ1
ウェス・モンゴメリーのYesterdays後テーマ楽譜ページ2
ウェス・モンゴメリーのYesterdays後テーマ楽譜ページ3

エンディング

ウェス・モンゴメリーのYesterdays後テーマ楽譜ページ3
ウェス・モンゴメリーのYesterdays後テーマ楽譜ページ4

Yesterdaysコード進行分析

コード進行を分析するときはII-Vに受け皿、V-Iに矢印を書いて、どんな流れになっているのかを視覚的に理解します。点線矢印は裏コードからのV-Iです。

ウェス・モンゴメリーのYesterdaysコード進行分析楽譜

フラットが1つ付いているので曲のキーはFメジャーかDマイナー。始まりのコードがDmで終わりのコードがA7(Dmに対するV7)になっているのでキーDマイナーと判断できます。

使えるスケール

キーがDマイナーなのでDマイナースケールが最初の選択肢です。

1〜6小節目のDm-Eb7が続くコード進行はDm一発のコード進行と解釈することも可能。その場合Dmで使えるスケールはかなり多いです。

  • Dマイナースケール
  • Dドリアンスケール
  • Dフリジアンスケール
  • Dメロディックマイナースケール
  • Dハーモニックマイナースケール

各スケールを弾いたサウンド

ウェス・モンゴメリーのYesterdaysコード進行分析Dmで5つのスケールを使った例楽譜

Eb7はEbリディアンb7スケールが使えます。

Bm7(b5)はBロクリアンスケール。

8小節目のE7からはV-Iが続きます。全てドミナントに解決しているので、コンディミやミクソリディアンスケールが基本になります。雰囲気を変えるためあえてオルタードスケールを使うことも可能です。

Em7(b5)はEロクリアンスケール。

Dmに解決するA7ではAオルタードスケール、Aミクソリディアンb9,b13スケールが使えます。

アルバム「The Wes Montgomery Trio」

Round Midnight、The End of a Love Affair、Satin Dollなどギタリストが好きなスタンダードが収録されています。

  1. Round Midnight (Thelonious Monk, Cootie Williams)
  2. Yesterdays (Otto Harbach, Jerome Kern)
  3. The End of a Love Affair (Edward Redding)
  4. Whisper Not (Benny Golson)
  5. Ecaroh (Horace Silver)
  6. Satin Doll [Alternate take] (Duke Ellington, Johnny Mercer, Billy Strayhorn)
  7. Satin Doll (Ellington, Mercer, Strayhorn)
  8. Missile Blues [Alternate take] (Wes Montgomery)
  9. Missile Blues (Montgomery)
  10. Too Late Now (Burton Lane, Alan Jay Lerner)
  11. Jingles" (Montgomery)
『The Wes Montgomery Trio』

1959年録音
Wes Montgomery – guitar
Melvin Rhyne – organ
Paul Parker – drums
コメント一覧
  1. こんにちは。いつもこちらのサイトを拝読させていただいております。

    最近コピーをしたものの中に、フレーズが何のスケールを想定しているのか分からないものが幾つかありました。その為そのフレーズを応用することができず、その曲のそのコード上でしか使うことができません。

    名取さんのフレーズアナライズの方法を各コードに対して弾かれているこのフレーズはこういう理由でこのスケールが使われている、と言ったようなものがあれば参考にさせて頂きたいと思うのですがこちらのサイトでそのようなものを扱っていただくことは出来ないでしょうか?

    • てんさん、サイト参考にして頂けて光栄です。

      フレーズの詳細解説のご提案ありがとうございます。
      各ギタースコアのページに追記していこうと思います。
      実装までに少々時間がかかりますので、どうしても知りたいフレーズがあれば以下のお問い合わせフォームよりご連絡ください。
      アナライズして返信させていただきます。
      https://www.jazzguitarstyle.com/contact

  2. こんにちは、初歩的な質問かもしれませんがお願いします。コード進行の分析なのですが、最初のDm一発と解釈できるとあったのですが、その時は、その曲のキーとはもう関係なくなってしまっていると考えていいのでしょうか?ドリアンやフリジアンなどだとキーはCやB♭になるということでしょうか?

    • はい、曲のキーとは関係なくなります。ドリアンならキーC、フリジアンならキーBbになります。
      私の場合はキーではなくDマイナー(エオリアン)スケールと比べて、何の音が変化しているのかを覚えています。

       

      Dマイナースケール
      Dエオリアンスケール五線譜

       

      Dドリアンスケール
      Dドリアンスケール五線譜
      DマイナースケールのBbがBになる。

       

      Dフリジアンスケール
      Dフリジアンスケール五線譜
      DマイナースケールのEがEbになる。

       

      それぞれ1音ずつしか変わらないので、DマイナースケールのフレージングにB音やEb音も使えると考えるのもおすすめです。

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