曲名がLからはじまるスタンダード(THE NEW REAL BOOK Vol.1)

THE NEW REAL BOOK Vol.1に収録されている、Lで始まる17曲を紹介します。

「Like Someone In Love」「Long Ago (And Far Away)」「Lush Life」といったスタンダードに、「A Little Tear」「Love Dance」などのブラジルの曲、ロン・カーター「Little Waltz」やフレディ・ハバード「Little Sunflower」のようなジャズマンの自作曲が加わります。

ジョー・パスがソロ・ギターで弾いた「Lush Life」(『Virtuoso No. 4』)はぜひ聴いておきたい演奏です。

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目次

La Samba

ギタリストのRay Obiedo作曲。最初の録音は、スティールパン奏者アンディ・ナレルの1983年のアルバム『Light In Your Eyes』(Hip Pocket Records)です。

レイ・オビエド

作曲者本人の録音。1995年のリーダー作『Zulaya』(Windham Hill)に収録されています。

La Vida Feliz (The Happy Life)

McCoy Tyner作曲。1981年のColumbia盤『La Leyenda de La Hora(The Legend of the Hour)』の1曲目です。収録曲はすべてタイナーの作曲で、ラテン色の強いアルバムです。

パキート・デリベラ、チコ・フリーマン、ヒューバート・ロウズ、ボビー・ハッチャーソンらに弦楽セクションが加わった大編成で録音されています。

Lady Bird

Tadd Dameron作曲。1948年9月13日、ファッツ・ナヴァロを含むタッド・ダメロン・セクステットがBlue Noteに初録音しました。

16小節の曲で、最後の2小節の CM7–E♭7–A♭M7–D♭7 は「タッド・ダメロン・ターンアラウンド」として知られています。マイルス・デイヴィスの「Half Nelson」は、この曲のコード進行をもとにした曲です。

Last First

ベーシストのGary Peacock作曲。1980年2月にニューヨークで録音したECM盤『Shift in the Wind』に収録されています。

メンバーはゲイリー・ピーコック(b)、アート・ランディ(p)、エリオット・ジグモンド(ds)のトリオです。

Last Train From Overbrook

サックス奏者のJames Moody作曲。1958年のArgo盤『Last Train from Overbrook』のタイトル曲で、編曲はジョニー・ペイトです。

Overbrookはニュージャージー州の病院の名前で、ムーディは1958年4月から9月まで入院していました。アルバムは退院直後の9月にシカゴで録音。

Laurie

Bill Evans作曲。1979年に、当時の恋人ローリー・ヴァーチョミンのために書かれました。

1979年8月録音の最後のスタジオ・アルバム『We Will Meet Again』に収録。このアルバムは没後の1981年にグラミー賞を受賞しました。

Let Me Be The One

Angela Bofill、Rick Suchow、Alan Palanker作。1984年のアンジェラ・ボフィルのアルバム『Let Me Be the One』(Arista)のタイトル曲で、1985年にシングルとしても発売されました。

Let’s Go Dancin’

ヴィブラフォン、ピアノ奏者のVictor Feldman作曲。1982年2月にダイレクト・カッティングで録音したアルバム『Secret of the Andes』に収録されています。

ヒューバート・ロウズ(fl)、リー・リトナー(g)、エイブラハム・ラボリエル(b)、ハーヴィー・メイソン(ds)が参加しています。

Like Someone In Love

Jimmy Van Heusen作曲、Johnny Burke作詞。1944年の映画『Belle of the Yukon』でダイナ・ショアが歌いました。キーはF#。

ビング・クロスビーの録音がヒットし、1945年にチャートの15位に入っています。キーはG。

タル・ファーロウ

1956年録音の『The Swinging Guitar of Tal Farlow』(Verve)に収録。エディ・コスタ(p)、ヴィニー・バーク(b)とのドラムレス・トリオです。キーはEb。

ケニー・バレル

1961年のColumbia盤『Weaver of Dreams』に収録。ボーカルもバレルです。キーはA。

Line For Lyons

1952年Gerry Mulligan作曲。サンフランシスコのディスクジョッキー、ジミー・ライオンズに捧げた曲です。

チェット・ベイカーはこの曲をよく演奏し、1983年のスタン・ゲッツとのライブ盤ではアルバムタイトルにするほどです。

Little Sunflower

Freddie Hubbard作曲。1966年10月録音、1967年発売のAtlantic盤『Backlash』が初出です。

Dマイナーを中心にしたモーダルな曲で、ハバードはフリューゲルホーンを吹いています。

1979年のアルバム『The Love Connection』で再録音しています。

A Little Tear

Eumir Deodato作曲、Paulo Sérgio Valle作詞のブラジルの曲で、原題は「Razão de Viver」。

最初の録音は、デオダートが参加していたオス・ガトスの1964年のアルバム『Os Gatos』(Philips)で、キーはEメジャー。

1977年にはサラ・ヴォーンが『I Love Brazil!』で英語で歌っています。THE NEW REAL BOOKのリードシートはこのバージョン。

ジョー・パス

パーカッションのパウリーニョ・ダ・コスタとの共同名義『Tudo Bem!』(Pablo、1978年)に「Tears」のタイトルで収録されています。

Little Waltz

ベーシストのRon Carter作曲。最初に発表されたのは、カーターが参加したボビー・ティモンズの1966年のアルバム『The Soul Man!』(Prestige)です。

カーター自身は1969年の『Uptown Conversation』で、ハービー・ハンコック(p)、ビリー・コブハム(ds)とのトリオで録音しました。

グレッグ・スカフ

2021年のアルバム『Polaris』(Smoke Sessions)に収録。ロン・カーターとアルバート・ヒースとのトリオです。

Long Ago (And Far Away)

Jerome Kern作曲、Ira Gershwin作詞。1944年の映画『Cover Girl(カバーガール)』で、リタ・ヘイワースがジーン・ケリーに歌いかける場面で使われました。

1944年に4つの録音がトップ10に入るヒットとなり、アカデミー歌曲賞にもノミネート。最初の録音はジョー・スタッフォードでキーはDです。

ジミー・レイニー

1990年録音のトリオ作『But Beautiful』(Criss Cross)に収録。ジョージ・ムラーツ(b)、ルイス・ナッシュ(ds)とのトリオです。キーはF。

Love Came On Stealthy Fingers

ボブ・ドローの作詞作曲。最初の録音は、歌手アイリーン・クラールとピアニストのアラン・ブロードベントのデュオ・アルバム『Where Is Love?』(1975年)です。

リードシートと同じアレンジ、キーで演奏しているのは、エリック・ロイトホイザーのバージョンです。

Love Dance

Ivan Lins、Gilson Peranzzetta作曲、Paul Williams作詞。ポルトガル語の原曲は「Lembrança」です。

ジョージ・ベンソン

クインシー・ジョーンズのプロデュースによる1980年のアルバム『Give Me the Night』。

Lush Life

Billy Strayhornの作詞作曲。ストレイホーンが10代のころに書き始めた曲で、1948年11月にカーネギー・ホールで初演されました。

最初のスタジオ録音は、1949年のナット・キング・コール(Capitol、ピート・ルゴロ楽団)です。

リードシートはジョン・コルトレーンのバージョンを元にしています。

ジョー・パス

1973年に録音され、1983年に発売されたソロ・ギター作『Virtuoso No. 4』(Pablo)の1曲目です。