曲名がTからはじまるスタンダード(THE NEW REAL BOOK Vol.1)
THE NEW REAL BOOK Vol.1に収録されている、Tで始まる13曲を紹介します。
「Take The ‘A’ Train」「Tenderly」「These Foolish Things」などのスタンダードや、マイルス・デイヴィスの演奏で知られる「Tune Up」、ジョン・コルトレーン「Theme For Ernie」といったハードバップの定番に、ウェイン・ショーター「The Three Marias」、ジャコ・パストリアス「Three Views Of A Secret」など1980年代の曲が加わります。
ジョージ・ベンソンの「This Masquerade」はグラミー賞の最優秀レコードに選ばれた名演です。
YouTubeプレイリスト(YouTube公式のリンクに限定しています)
Spotifyプレイリスト
- Take The ‘A’ Train
- ケニー・バレル
- Tenderly
- バーニー・ケッセル
- ジョージ・ベンソン
- ジョニー・スミス
- Theme For Ernie
- ダグ・レイニー
- There Will Never Be Another You
- ジョー・パス
- ジミー・レイニー&ダグ・レイニー
- These Foolish Things
- タル・ファーロウ
- This Masquerade
- ジョージ・ベンソン
- The Three Marias
- アンディ・サマーズ
- Three Views Of A Secret
- Time Remembers One Time Once
- ノエル・アクショテ
- Triste
- ハーブ・エリス&レモ・パーマー
- チャーリー・バード
- アール・クルー
- Tune Up
- ウェス・モンゴメリー
- グラント・グリーン
- Turn Your Love Around
- Twisted
Take The ‘A’ Train
Billy Strayhorn作曲。1939年の曲で、1941年2月15日にデューク・エリントン楽団がハリウッドでVictorに録音しました(SP盤 Victor 27380)。トランペット・ソロはレイ・ナンスです。
1941年はASCAPの放送ボイコットで、エリントンがASCAP管理外の新曲を必要としていた年でした。以後この曲は楽団のテーマ曲になり、1941年の録音は1976年にグラミーの殿堂入りしています。
ケニー・バレル
エリントンに捧げたアルバムの第2集『Ellington Is Forever Volume Two』(Fantasy、1975年録音、1977年発売)に収録。7分を超える演奏です。第1集『Ellington Is Forever』にも短い演奏があります。
Tenderly
Walter Gross作曲、Jack Lawrence作詞。1946年の曲で、もとは3/4拍子のワルツです。最初の録音はブラジルの歌手ディック・ファーニーの1947年6月のMajestic盤に録音しました。キーはC。
バーニー・ケッセル
ケッセルの初リーダー・アルバム『Easy Like』(Contemporary、1953年録音、1956年発売)に収録。バド・シャンク(as, fl)、アーノルド・ロス(p)、シェリー・マン(ds)らが参加しています。
ジョージ・ベンソン
1989年のスタンダード集『Tenderly』(Warner Bros.)のタイトル曲。キーはDです。
ジョニー・スミス
1953年に発売された『Jazz at NBC』に収録。キーはDです。
Theme For Ernie
フィラデルフィアのギタリスト、Fred Lacey作曲。1957年12月に31歳で亡くなったアルト奏者アーニー・ヘンリーに捧げたバラードです。
最初の録音は、ジョン・コルトレーンが1958年2月7日に録音した『Soultrane』(Prestige)です。レッド・ガーランド(p)、ポール・チェンバース(b)、アート・テイラー(ds)とのカルテットです。
ダグ・レイニー
1984年11月にコペンハーゲンで録音した『Lazy Bird』(SteepleChase)に収録。ベルント・ローゼングレン(ts)を含むクインテットで、アルバムでいちばん長い14分の演奏です。
There Will Never Be Another You
Harry Warren作曲、Mack Gordon作詞。1942年の20世紀フォックスの映画『Iceland』で、ジョアン・メリルが歌いました。キーはB。
同年ウディ・ハーマン楽団が録音したのがキーEb。リードシートはこのキーを採用しています。
ジャズでは、1954年の『Chet Baker Sings』の演奏がよく知られています。
ジョー・パス
1963年ごろのPacific Jazzのセッションで録音され、2001年に初めて発売されたカルテットの演奏です。
ジミー・レイニー&ダグ・レイニー
父と息子によるギター・デュオ作『Nardis』(SteepleChase、1983年3月録音)の1曲目です。
These Foolish Things
Jack Strachey、Harry Link作曲、Holt Marvell(エリック・マシュウィッツの筆名)作詞。イギリスの曲で、1936年のロンドンのレビュー『Spread It Abroad』で使われました。
レスリー・ハッチンソンの1936年の録音でヒット。このときのキーはDです。
タル・ファーロウ
1955年1月録音の『The Interpretations of Tal Farlow』(Norgran)に収録。クロード・ウィリアムソン(p)、レッド・ミッチェル(b)、スタン・リーヴィー(ds)とのカルテットです。
This Masquerade
Leon Russellの作詞作曲。1972年のアルバム『Carney』(Shelter)で発表されました。
ジョージ・ベンソン
1976年のアルバム『Breezin’』(Warner Bros.)に収録。リードシートはこのバージョンを元にしています。
The Three Marias
Wayne Shorter作曲。1985年のアルバム『Atlantis』(Columbia)に収録されています。
アンディ・サマーズ
元ポリスのギタリストのジャズ作『The Last Dance of Mr. X』(RCA Victor、1997年)に収録。トニー・レヴィン(b)、グレッグ・ビソネット(ds)とのトリオです。
Three Views Of A Secret
Jaco Pastorius作曲。最初の録音は、ウェザー・リポートの1980年のアルバム『Night Passage』(Columbia)です。観客を入れたスタジオでのライブ録音です。
ジャコは1981年のソロ作『Word of Mouth』(Warner Bros.)で、オーケストラ編成で再録音。リードシートはこのバージョンを元にしています。
Time Remembers One Time Once
ピアニストのDenny Zeitlin作曲。チャーリー・ヘイデン(b)とのデュオで1981年7月にサンフランシスコのキーストン・コーナーでライブ録音し、1983年にECMから発売されたアルバムのタイトル曲です。
ノエル・アクショテ
フランスのギタリスト。チャーリー・ヘイデンの名を冠したアルバム『Silence, Vol. 2 (Plays Charlie Haden)』(2016年)に収録されています。
Triste
Antonio Carlos Jobimの作詞作曲。最初の録音は、1967年のジョビンのアルバム『Wave』(A&M、編曲クラウス・オガーマン)に入ったインストゥルメンタル版です。
フランク・シナトラがジョビンと1969年に録音し(『Sinatra & Company』)、1974年の『Elis & Tom』でも歌われています。
ハーブ・エリス&レモ・パーマー
ギター2本のカルテット作『Windflower』(Concord、1977年)に収録。ジョージ・デュヴィヴィエ(b)が参加しています。キーはBb。
チャーリー・バード
ブラジルの曲を中心にしたトリオ作『Sugarloaf Suite』(Concord Jazz Picante、1979年録音)に収録。
アール・クルー
ナイロン弦ギターとオーケストラによる1980年の『Late Night Guitar』に収録。編曲はデヴィッド・マシューズで、アルバムはグラミー賞にノミネートされました。
Tune Up
マイルス・デイヴィス作曲とクレジットされていますが、実際はEddie “Cleanhead” Vinsonの作曲とされています。3つのキーにまたがるⅡ-Ⅴ-Ⅰでできた曲です。
最初の録音は、マイルスが1953年5月19日にジョン・ルイス(p)、パーシー・ヒース(b)、マックス・ローチ(ds)と録音したPrestige盤です。のちにアルバム『Blue Haze』に収められました。
ウェス・モンゴメリー
1960年10月録音の『Movin’ Along』(Riverside)に収録。ジェームス・クレイ(fl, ts)、ヴィクター・フェルドマン(p)が参加しています。
グラント・グリーン
1962年1月にソニー・クラーク(p)とのカルテットで録音され、1980年に『Oleo』として発売されました。
Turn Your Love Around
Jay Graydon、Steve Lukather、Bill Champlin作。1981年のジョージ・ベンソンのベスト盤『The George Benson Collection』(Warner Bros.)のための新録音です。
Twisted
サックス奏者のWardell Gray作曲。1949年11月11日、アル・ヘイグ(p)、トミー・ポッター(b)、ロイ・ヘインズ(ds)とのカルテットでNew Jazzに録音しました。キーはBb。
1952年にアニー・ロスがソロをそのまま歌詞にして録音し、ヴォーカリーズの代表曲になりました。ランバート・ヘンドリックス&ロスの1959年の再録音も知られています。リードシートはこのバージョンを元にしています。