YouTubeで公開されているAndreas Obergアンドレス オーバーグのミニレッスン動画から、ホールトーンスケールを使ってマイナーコード上でアウトする方法を紹介します。

ホールトーンスケール自体が強力な個性を持っているので、アウトするのにおすすめのスケールです。4分ちょっとの動画ですが、アウトで使えるアイデア満載なのでぜひ挑戦してみてください。

ホールトーンスケールの構成音

ホールトーンスケールはルートから全音間隔でならべたスケールです。

Cホールトーンスケールの構成音

Cホールトーンスケール楽譜

オーグメントコードやドミナントコードで使われるのが一般的です。

C7でホールトーンスケールを使ったときの度数(0:16〜)

CホールトーンスケールをC7で使ったときの楽譜

マイナーコードで使うホールトーン

Andreasはホールトーンスケールをマイナーコードで使ってアウトさせる方法を紹介しています。

Cm7でBホールトーンを使った各音度数(0:45〜)

BホールトーンスケールをCm7で使った楽譜

Cメロディックマイナースケールの9thをb9thにしたスケールと捉えることもできます。

Bホールトーンのフィンガリング例(1:10〜)

Bホールトンスケールのフィンガリング例楽譜

BホールトーンスケールはGホールトーンスケールと同じ構成音になります。つまりCm7でG7を想定してV7-Im7の響きを演出していると考えることもできます。

ホールトーンの中のAugトライアド

ホールトーンスケールの中にあるオーグメントトライアドを使って2フレット間隔で平行移動することができます。

6弦ルートのaugトライアド(1:38〜)

Bホールトーンスケール内でできるaugとライド6弦ルート

5、4弦ルートのaugトライアド(2:09〜)

Bホールトーンスケール内でできるaugとライド5,4弦ルート

augトライアドを使うだけでもアウト感のあるフレージングを簡単に作ることができます。

augトライアドの下降フレーズアイデア(2:24〜)

augトライアドを使ったフレージング

augトライアドを2オクターブのアルペジオで弾くのも効果的です。

Aaugトライアドの2オクターブ

Aaugトライアド2オクターブ楽譜

2オクターブのaugトライアドを2フレットずつ下降(2:38〜)

2オクターブのaugトライアドを下降させた楽譜

C#augトライアドの2オクターブ(2:48〜)

C#augトライアド2オクターブ楽譜

任意の3音を取り出す

augトライアドの中の1音を変えて自分好みのトライアドを作り出すことができます(2:56〜)。

Baugトライアドから1音変えた楽譜

1小節目はBaugトライアド。2小節目は#5thの音をb7thに変えたトライアド。これも2フレット平行移動させることができます(3:04〜)。

新しく作ったトライアドを平行移動させた楽譜

フレージング例(3:07〜)

新しく作ったトライアドを使ったフレージング例楽譜

Andreasがよく使う音型1(3:25〜)

Andreasがよく使う音型1

音型1を使ったフレージング例(3:29〜)

お気に入りの音型を使ったフレージング例楽譜

Andreasがよく使う音型2(3:34〜)

新しい3音パターン楽譜

音型2を使ったフレージング例(3:36〜)

お気に入りパターン2を使ったフレージング例楽譜

クロマチックと混ぜた実践フレーズ

最後にトライアドとクロマチックををまぜたフレーズ例を紹介しています(3:54〜)。

Cm7でBホールトーンスケールを使ったフレージング例楽譜

Cm7で弾くBホールトーンスケールの下降(4:15〜)

Cm7で弾くBホールトーンスケールの下降楽譜

ホールトーンスケールは音の配置も覚えやすく簡単に弾けるので、アウトの手法として演奏に取り入れてみてください。きっと面白い響きが作り出せるはずです。

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