One Note Sambaはアントニオ・カルロス・ジョビン作曲のボサノバ曲です、
原題は「サンバ・ヂ・ウマ・ノタ・ソ」。多くのアーティストにカバーされていますが、ジャズギタリストのアルバムでは取り上げられることの少ない楽曲です。
ここではアーティストごとのコード進行と分析、使えるスケールを紹介します。
この記事の目次
ジョアン・ジルベルトのOne Note Sambaコード進行
原曲の音源
ジョアン・ジルベルトのOne Note Sambaコード進行II-V分析
コード進行を分析する時はII-Vの箇所に受け皿、V-Iの箇所に矢印をつけ、裏コードのII-V、V-Iの場合はそれぞれ点線にします。
ジョアン・ジルベルトのOne Note Sambaコード進行度数表記
見つけたII-VとV-I箇所をヒントに各コードを度数表記にします。度数表記にするとコードの機能分かりやすくなります。
ジョアン・ジルベルトのOne Note Sambaコード進行で使えるスケール
度数表記のコードの機能に合わせてスケールを選びます。選択肢は1つだけではありませんが、ここでは一般的によく選ばれるスケールを表記しています。
アントニオ・カルロス・ジョビンのOne Note Sambaコード進行
原曲の音源
ジョアン・ジルベルトとの大きな違いは[B]でのBbMa7-Eb7、AbMa7-Db7。[C]の1〜8小節目が[A]と同じ進行の2つです。
アントニオ・カルロス・ジョビンのOne Note Sambaコード進行II-V分析
アントニオ・カルロス・ジョビンのOne Note Sambaコード進行度数表記
アントニオ・カルロス・ジョビンのOne Note Sambaコード進行で使えるスケール
スタン・ゲッツのOne Note Sambaコード進行
ギタリストのCharlie Byrdが参加しているバージョンのone note sambaです。
ジョアン・ジルベルト、アントニオ・カルロス・ジョビンとの大きな違いは[A]の最初のコードがC(C/E)になっていることと[A]をリピートさせていることです。
スタン・ゲッツのOne Note Sambaコード進行II-V分析
スタン・ゲッツのOne Note Sambaコード進行度数表記
スタン・ゲッツのOne Note Sambaコード進行で使えるスケール
チャーリー・バードはテーマのコンピングで開放弦を使った独特なコードボイシングを使っています。
C


Eb


Dm7


Db7


ハワード・ロバーツのOne Note Sambaコード進行
原曲の音源
「One Note Samba」収録アルバム
リアルブックに載っているバージョンと同様にキーBbメジャーになっているのが特徴です。
ハワード・ロバーツのOne Note Sambaコード進行II-V分析
ハワード・ロバーツのOne Note Sambaコード進行度数表記
ハワード・ロバーツのOne Note Sambaコード進行で使えるスケール
ジョン・ピザレリもキーBbメジャーのone note sambaを録音しています。