コードトーンを使って練習をするときに、8分音符で行うのは何故なんですか?
jazzguitarstyle.comのアドリブ練習ページでも8分音符を推奨してたと思うのですが…。
基礎テクニックを身につけるためです
コードトーンを8分音符で練習する目的は、ジャズに必要な押弦とピッキングの基礎テクニックを身につけるためです。
ジャズのリズムであるスウィングは8分音符に特徴があります。(参照ジャズ特有のリズム、スウィングを習得するための考え方)
この8分音符をコードトーン練習に取り入れることでジャズに必要なリズム感の土台が身につきます。
これからジャズをはじめるギタリストには8分音符で弾くのを推奨しています。
2拍ごとのコード進行にも対応できる
8分音符で弾く練習するもう一つのメリットは、2拍ごとにコードが変わる速い進行でも、各コードのコードトーンを弾けることです。

同じコード進行を4分音符で弾いた例
4分音符では3、4小節目の2拍ずつのコード進行がどうしても表現しきれません。
ただし、8分音符を使った練習はあくまで基礎テクニックを身につけるためです。アドリブするための練習には4分音符や他のリズムが欠かせません。
4分音符を使った練習例
基礎テクニックが身についたら、8分音符にこだわらず、さまざまなリズムを使います。
例えばコードトーンをランダムで弾く練習は8分音符よりも4分音符がおすすめです。ただし8分音符のスウィングができるようになった上で弾く4分音符ということが重要です。

コードトーン練習の意味を知っておく
コードトーン練習は、コード進行の響きと指板上のコードトーンの配置を覚えるためのものです。コードの形(m7, Ma7など)は、キーや曲が変わっても普遍的なので、一度その構成音を覚えてしまえば、あらゆる場面で応用できます。
そこに基礎テクニックが身につく8分音符を取り入れることで、
- コード進行の響きを覚える
- 指板上の配置を覚える
- ジャズの基礎テクニックを身につける
これら3つを同時に練習することができます。
コードトーンを8分で弾く練習はアドリブに直結する練習ではありませんが、アドリブするための土台になる大切な練習です。
スタンダードを練習するときは、8分音符で弾くコードトーン練習を取り入れてみてください。
基礎力がアップして、その後のアドリブ練習が格段にはかどるはずです。