スケール(scale)は日本語で「音階」と呼ばれ、基準の音から一定の規則で音を並べて作るものです。

ジャズ理論を理解していく上でスケールの理解は欠かせません。

現在の音楽は「ドレミファソラシド」のダイアトニックスケールが基準になっていまが、もともとは4音のスケールでした。

どのようにして現在の7音スケールになったのか、その成り立ちと仕組みを知っておきましょう。

ダイアトニックスケールの由来

ダイアトニックスケールは全音、全音、半音から成る4音のスケール(テトラコルド)が2つ組み合わさって出来たものです。

Cをトニックにしてできるテトラコルド

Cテトラコルド楽譜

Gをトニックにしてできるテトラコルド

Gテトラコルド楽譜

*本来テトラコルドは下降ですが、ここでは上昇で紹介しています。

これらを合わせるとドレミファソラシドか完成します。

CテトラコルドとGテトラコルドの組み合わせ楽譜

CとG、2つのトニックからできているので、2トニックスケール=ダイアトニックスケールと呼ばれるようになりました。

ダイアトニック(Di-a-tonic)のDiはラテン語で「2つ(対)」の意味です。

現在ではこの7音のスケールをCメジャースケールまたはCイオニアンスケールと呼んでいます。

テトラコルドの組み合わせ

CとG以外のテトラコルドの組み合わせがどんな響きになるか聴いてみましょう。

CとC#(Db)

CテトラコルドとC#(Db)テトラコルドの組み合わせ楽譜
音名順
CテトラコルドとC#(Db)テトラコルド並び替え楽譜

 

CとD

CテトラコルドとDテトラコルドの組み合わせ楽譜
音名順
CテトラコルドとDテトラコルド並び替え楽譜

 

CとD#(Eb)

CテトラコルドとD#(Eb)テトラコルドの組み合わせ楽譜
音名順
CテトラコルドとD#(Eb)テトラコルド並び替え楽譜

 

CとE

CテトラコルドとEテトラコルドの組み合わせ楽譜
音名順
CテトラコルドとEテトラコルド並び替え楽譜

 

CとF

CテトラコルドとFテトラコルドの組み合わせ楽譜
音名順
CテトラコルドとFテトラコルド並び替え楽譜
ジャズではミクソリディアンスケールとして有名です。

 

CとF#(Gb)

CテトラコルドとF#テトラコルドの組み合わせ楽譜
オリヴィエメシアンは移調の限られた旋法No.6と呼んでいます。

 

CとG#(Ab)

CテトラコルドとG#テトラコルドの組み合わせ楽譜
音名順
CテトラコルドとG#テトラコルド並び替え楽譜

 

CとA

CテトラコルドとAテトラコルドの組み合わせ楽譜
音名順
CテトラコルドとAテトラコルド並び替え楽譜

 

CとA#(Bb)

CテトラコルドとA#テトラコルドの組み合わせ楽譜
音名順
CテトラコルドとA#テトラコルド並び替え楽譜

 

CとB

CテトラコルドとBテトラコルドの組み合わせ楽譜
音名順
CテトラコルドとBテトラコルド並び替え楽譜

 

以上が全ての組み合わせです。

この中で最も自然な響きなのがメジャースケール(CとGの組み合わせ)です。

このことからテトラコルドの美しい組み合わせは以下の2つの条件を満たしています。

  1. トニックが5度音程(CとG)
  2. 1つめのテトラコルドの終わりの音と次のテトラコルドが全音関係(FとG)

CテトラコルドとGテトラコルドの組み合わせ解説楽譜

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異なるテトラコルドを組み合わせる

全音、全音、半音からなるテトラコルド同士の組み合わせをみてきましたが、もちろん別のテトラコルドを組み合わせることもできます。

組み合わせは何十種類もあるので、ここではトニックが5度関係、テトラコルド同士が全音関係になるスケールにしぼって紹介します。

 

全音、半音、全音のテトラコルドと半音、全音、全音のテトラコルドを組み合わせるとナチュラルマイナースケールになります。

Cマイナースケールテトラコルド解釈楽譜

 

全音、半音、全音のテトラコルドと全音、全音、全音のテトラコルドの組み合わせるとメロディックマイナースケールになります。

Cメロディックマイナースケールテトラコルド解釈楽譜

 

全音、半音、全音のテトラコルドと半音、1音半、半音のテトラコルドの組み合わせるとハーモニックマイナースケールになります。

Cハーモニックマイナースケールテトラコルド解釈楽譜

 

さまざまなテトラコルドを組み合わせることでスケールが出来上がり、これらはダイアトニックスケールと総称されます。

現在ではメジャースケールを基準にした度数表記での考え方が主流になっていますが、ダイアトニックスケールの由来を知っておくことで、スケールの理解が深まります。

1オクターブ内で出来る7音のスケール

メジャースケールは1オクターブ内を7つに分けたものと解釈することもできます。メジャースケールの度数表記を基に、各スケールの度数をみてみましょう。

Cメジャースケール
Cメジャースケール度数表記楽譜

 

Cマイナースケール
Cマイナースケール度数表記楽譜

 

Cメロディックマイナースケール
Cメロディックマイナースケール度数表記楽譜

 

Cハーモニックマイナースケール
Cハーモニックマイナースケール度数表記楽譜

 

度数表記することで、スケールとコードを関連付けながら覚えることができるのが特徴です。

ジャズのアドリブ(特にビバップ)はコード進行を基にしているので、このサイトでは度数表記でスケールを考えています。

ジャズで良く使われるスケールとそのサウンド

Cメジャースケール

Cメジャースケール

 

Cリディアンスケール

Cリディアンスケール

 

Cドリアンスケール

Cドリアンスケール

 

Cフリジアンスケール

Cフリジアンスケール

 

Cエオリアンスケール

Cエオリアンスケール

 

Cメロディックマイナースケール

Cメロディックマイナースケール

 

Cハーモニックマイナースケール

Cハーモニックマイナースケール度数表記楽譜

 

Cロクリアンスケール

Cロクリアンスケール

 

Cロクリアン2スケール

Cロクリアンナチュラル2

 

Cミクソリディアンスケール

Cミクソリディアンスケール

 

Cリディアンb7スケール

Cリディアン b7スケール

 

Cオルタードスケール

Cオルタードスケール

 

Cミクソリディアンb9b13スケール

Cミクソリディアンb9b13スケール

 

以下3つのスケールはテトラコルドの組み合わせではなく、人工的に作られたスケールです。シンメトリカルスケールとも呼ばれます。

Cホールトーンスケール

Cホールトーンスケール

 

Cディミニッシュスケール

Cディミニッシュスケール

 

Cドミナントディミニッシュスケール(コンディミ)

Cドミナントディミニッシュスケール

各スケールの度数表記PDF

各コードで使えるスケールをコード別にまとめてPDFにしました。各音は度数表記にしているので、音の配置を覚えるのに役立ててください。

メジャー系コードで使えるスケール

マイナー系コードで使えるスケール

ドミナント系コードで使えるスケール

ディミニッシュコードで使えるスケール