「マイナーペンタトニックスケールだけでしかアドリブできない」「各コード使えるスケールは分かってるけどジャズらしくならない」そんな悩みをもっていませんか。

これを解決できるのが、コード進行を意識するためのコードトーンと、ジャズらしい響きのするリックです。

もちろんジャズブルースはマイナーペンタトニックスケールだけでも演奏できますが、この2つを取り入れることでジャズらしく洗練されてアドリブができるようになります。

ここではコードトーンの基礎練習からリックを自然に使う方法までを紹介していきます。ぜひご自身の演奏に取り入れてジャズらしいアドリブを体感してみてください。

Key=Fのジャズブルースコード進行

BPM=180

キーFのジャズブルースコード進行楽譜

Fジャズブルーズで使える基本のスケールはFマイナーペンタトニックスケールです。

Fマイナーペンタトニックスケールの構成音
Fマイナーペンタトニックスケールの構成音楽譜
ブルースの雰囲気を演出する♭5の音も加えてどんな響きになるか弾いてみましょう。

Fマイナーペンタトニックスケール+♭5
Fマイナーペンタトニックスケールに♭5を加えた楽譜

Fマイナーペンタトニックスケール+♭5を使った響き


キーFのジャズブルースでFマイナーペンタトニックスケールを使ったアドリブ楽譜

ブルースらしい響きは演出できますが、このままではジャズらしさが足りません。

ジャズらしくしていくにはコード進行を意識することが必要です。そのために各コードの構成音(コードトーン)を覚えていきましょう。

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コードトーンを使った練習

指板上全てを一度に覚えようとすると大変なので、ここでは5thポジション(5フレットに人差し指を置いたときに弾ける範囲)で練習していきます。

各コードのコードトーンの配置は以下の通りです。

F7
5thポジションで弾くF7のコードトーンダイアグラム
Bb7
5thポジションで弾くBb7のコードトーンダイアグラム
Cm7
5thポジションで弾くCm7のコードトーンダイアグラム
Bdim7
5thポジションで弾くBdim7のコードトーンダイアグラム
Am7
5thポジションで弾くAm7のコードトーンダイアグラム
D7
5thポジションで弾くD7のコードトーンダイアグラム
Gm7
5thポジションで弾くGm7のコードトーンダイアグラム
C7
5thポジションで弾くC7のコードトーンダイアグラム

各コードのルートから弾く

1コラース目はルートから上昇。2コラース目はルートから下降させています。

コードトーンをルートから弾く練習は、各コードに対するコードトーンの響きを覚えるのに役立ちます。


キーFのジャズブルースで各コードのルートからコードトーンを弾いた例楽譜ページ1
キーFのジャズブルースで各コードのルートからコードトーンを弾いた例楽譜ページ2

各コードスムーズにつなげる

一番近い次のコードのコードトーンへつなげていく練習です。この練習は指板上の音の配置とコード進行の流れを覚えるのに役立ちます。

キーFのジャズブルースで各コードのコードトーンをスムーズにつなげる練習楽譜ページ1
キーFのジャズブルースで各コードのコードトーンをスムーズにつなげる練習楽譜ページ2

コードトーンを使ったアドリブ

指板上のコードトーンの配置を覚えたら、リズムに変化をつけてアドリブしてみましょう。ジャズらしくするコツはアンティシペーションを使うことです。

また、アドリブするときは常に歌いながら練習してみてください。

キーFのジャズブルースでコードトーンを使ったアドリブ例楽譜

5thポジションになれてきたら他のポジションでも同様に練習して、指板上どこでもアドリブできるようにしてみてください。

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各コードで使えるスケール

コードトーンで基本の響きを覚えたら、スケールを取り入れて音数を増やしていきます。各コードで使えるスケールはいくつか選択肢がありますが、ここではジャズでよく使われるスケールにしぼって紹介します。

F7
Fミクソリディアン
Fミクソリディアンスケール5thポジション楽譜

Bb7
Bbリディアン♭7
Bbリディアン♭7スケール5thポジション楽譜

Cm7-F7
Cドリアン
Cドリアンスケール5thポジション楽譜

Fドミナントディミニッシュ
Fドミナントディミニッシュスケール5thポジション楽譜

Bdim7
Bディミニッシュ
Bディミニッシュスケール5thポジション楽譜

Am7-D7
Aドリアン
Aドリアンスケール5thポジション楽譜

Dオルタード
Dオルタードスケール5thポジション楽譜

Dホールトーン
Dホールトーンスケール5thポジション楽譜

Gm7
Gドリアン
Gドリアンスケール5thポジション楽譜

C7
Cドミナントディミニッシュ
Cドミナントディミニッシュスケール5thポジション楽譜

Cオルタード
Cオルタードスケール5thポジション楽譜

使えるスケールが分かったらそのスケールを使ったリック(ジャズらしい響きのする短いフレーズ)を弾いて、スケールの使い方を覚えていきましょう。

Key=Fのジャズブルースで使えるリック

リックは何度も弾いて自分のものにしていくので、かっこいいと思ったものだけを覚えることが大切です。

Cm7 F7-Bb7で使えるリック
Cm7-F7-Bb7で使えるリック1楽譜

F7のコードトーンとb9thで作ったリック。ジャズでは1小節でII-Vするコード進行でVのフレージングをするのが主流です。

 

Bb7で使えるリック
Bb7で使えるリック1楽譜
Bbリディアン♭7スケールを使ったリック。2小節目の2弦6フレットにクロマチックを含むチェンジングトーンでアプローチしているのもジャズらしさのポイントです。

 

Bdim7-F7で使えるリック
Bdim7-F7で使えるリック1楽譜
Bdim7のコードトーンに11thを加えたリック。F7へアンティシペーションさせています。

 

Am7 D7-Gm7で使えるリック1
Am7 D7-Gm7で使えるリック1楽譜
Dオルタードを使ったリック。1拍目は2弦6フレットへのチェンジングトーンです。

 

Am7 D7-Gm7で使えるリック2
Am7 D7-Gm7で使えるリック2楽譜
Dホールトーンスケールを主体にしたリックです。

 

Gm7-C7-F7で使えるリック1
C7-F7で使えるリック1楽譜
II-V-IリックはVのみを覚えてIIのリックを変えるのもおすすめです。

 

Gm7-C7-F7で使えるリック2
C7-F7で使えるリック2楽譜
リック1のGm7を変えた例。

 

Gm7-C7-F7で使えるリック3
C7-F7で使えるリック3楽譜
Gm7の半音上Abm7=Abドリアンスケールを使ったアウトリック。C7ではクロマチックを使っているのもジャズらしさのポイントです。

 

C7-F7で使えるリック1
C7-F7で使えるリック1楽譜
クロマチックの下降を使ったV-Iリック。

 

C7-F7で使えるリック2
C7-F7で使えるリック2楽譜
G♭トライアドとC音を使ったリック。C7に対してG♭トライアド(G♭-B♭-D♭)は#11th、♭7th、♭9thの響きを演出します。

リックの使い方

リックは手軽にジャズを体感できる便利なものですが、使いすぎるとリックをただつなげているだけの演奏になってしまいます。そこで重要なのがリックの前後に何を弾くかです。
ここではCm7-F7-Bb7のリックを例に練習法を紹介していきます。

コード進行に合わせてリックを弾く

リズム練習もかねて、コード進行に合わせてリックを弾く練習をします。前後は休符です。

Cm7-F7-Bb7で使えるリック1をジャズブルースで使った楽譜
コード進行に合わせて弾けるようになったら前後をアドリブしてみましょう。といってもいきなりは大変なので、まずは歌ってみてください。
鼻歌で歌ったものを録音して聴き返し、その中で自然に感じたものをギターで弾けるようにしていきます。この練習は手グセから抜け出すことにも役立ちます。
また、リックが鼻歌で歌えるようになっていれば、そのリックがしっかりと自分のものになっているという証にもなります。

リックの前後をアドリブした例1


Cm7-F7-Bb7で使えるリック1の前後をアドリブしたジャズブルース楽譜

リックの前はFミクソリディアンスケールの上昇、後はBbミクソリディアンとBdim7のコードトーンです。

 

リックの前後をアドリブした例2


Cm7-F7-Bb7で使えるリック1の前後をアドリブしたジャズブルース楽譜2
リックの前は1音のみ、後はBbミクソリディアンスケールの下降です。

リックの前後を自然に弾く方法は無限にあります。自分にとってどんな音使いが自然に感じるのかを覚えておくことが大切です。

リックを覚えるときは

  1. リックを歌えるようにする
  2. リックの前後を歌いながらアドリブできるようにする

この2つを意識して練習してみてください。

キー=Fのジャズブルースでのアドリブ例

マイナーペンタトニックスケール+♭5、コードトーン、リックを使った練習に慣れてきたら全てを組み合わせてアドリブしてみましょう。
参考動画は紹介したリックを全て使っているので、どのようにアドリブに取り入れているかも意識しながら聴いてみてください。

キー=Fのジャズブルースでのアドリブ練習法まとめ
  1. Fマイナーペンタトニックスケール+♭5を基本にする
  2. コードトーンを覚えてコード進行を意識したアドリブをする
  3. スケールの響きを覚えてリックを使う
  4. リックの前後を自然にアドリブする
  5. 全てを組み合わせてアドリブする
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