アドリブ

Dm7-G7-CMa7(IIm7-V7-IMaj7)でのアドリブ練習

メジャーキーのII-V-Iでのアドリブが難しく感じる原因は主に3つ。

  • スケールの使い分けができない
  • リックを弾いているだけになってしまう
  • ジャズらしく弾けない

ここではこの3つを解決する練習方法を紹介します。この練習を続ければ、

  • コード進行を意識したアドリブ
  • リックの活用法と発展方法
  • ジャズらしいフレージング

ができるようになります。ぜひじっくりと取り組んでみてください。

コード進行の響きとバッキング例

BPM=126

BPM=180

Cメジャーキーの251コード進行Dm7-G7-CMa7の楽譜

コード進行でアドリブするための最初のステップはコード進行の響きを覚えることです。そのためにもまずはコードフォームを覚えていきましょう。

ジャズでよく使われるコードフォーム

コードフォームはさまざまありますが、その中でもジャズでよく使われる基本フォームがあります。それが、ルートと3度と7度を使ったフォームです。
5弦ルート、6弦ルートそれぞれを見ていきましょう。

ルート、3度、7度の基本フォーム

Dm7の5弦ルートフォーム

Dm7のルート、3度、7度を使った5弦ルートのコードフォームダイアグラム
Dm7の6弦ルートフォーム

Dm7のルート、3度、7度を使った6弦ルートのコードフォームダイアグラム
G7の6弦ルートフォーム

G7のルート、3度、7度を使った6弦ルートのコードフォームダイアグラム
G7の5弦ルートフォーム

G7のルート、3度、7度を使った5弦ルートのコードフォームダイアグラム
CMa7の5弦ルートフォーム

CMa7のルート、3度、7度を使った5弦ルートのコードフォームダイアグラム
CMa7の6弦ルートフォーム

CMa7のルート、3度、7度を使った6弦ルートのコードフォームダイアグラム

メトロノームに合わせて3音のコードフォームを使うだけでも十分練習用バッキングになります。また自分で作ることでリズム感を鍛える練習にもなります。

ルート、3度、7度を使ったコードフォームでのバッキング例楽譜

テンションを加えたコードフォーム

ルート、3度、7度のコードフォームに1音加えたテンションフォームを覚えると、バッキングの響きが豊かになります。

Dm9

Dm9のルート、3度、7度、9度を使った5弦ルートのコードフォームダイアグラム
G7(13)

G7(13)のルート、3度、7度、13度を使った6弦ルートのコードフォームダイアグラム
CMaj9

CMa9のルート、3度、7度、9度を使った5弦ルートのコードフォームダイアグラム

テンションを含んだコードフォームでバッキングした例

Dm9-G7(13)-CMaj9のコードフォームを使ったバッキング例楽譜

より実践的に練習したいときはジェイミー・エーバーソールドのプレイアロングシリーズ「Vol. 3, The II/V7/I Progression」がおすすめです。

Vol. 3, The II/V7/I Progression: A New Approach To Jazz Improvisation

メジャーキーのII-V-Iやリックに加えジャズブルースやスタンダード風コード進行も収録されている生演奏プレイアロングです。

各コードで使えるスケール

各コードで使えるスケールは以下の通りです。

コード 使えるスケール
Dm7 Dドリアン、Dメロディックマイナー
G7 Gミクソリディアン、Gドミナントディミニッシュ
CMaj7 Cメジャー、Cリディアン

使えるスケールが分かってもジャズらしくなりません。

その原因は2つです。

  1. コード進行を意識していない
  2. ジャズらしい音使いを知らない

まずはコード進行を意識する練習からはじめていきましょう。

コードトーンを弾いて響きを覚える

コード進行を意識するには、各コードの構成音=コードトーンを弾くのが最適です。

コードトーンを弾く練習はコード進行の響きを覚えるのに役立ち、コードに対してのインサイドの響きも覚えるので、自分の出している音が合っているのか外れているのかを聴き分けることができるようになります。

いきなりネック上全てのコードトーンを覚えようとすると大変なので、ここでは2ndポジション(2フレットに人差し指を置いて弾ける範囲)で弾けるコードトーンに絞って紹介します。(R=ルート、3=3度、5=5度、7=7度)

Dm7

Dm7のコードトーン2ndポジションダイアグラム
G7

G7のコードトーン2ndポジションダイアグラム
CMa7

CMaj7のコードトーン2ndポジションダイアグラム

まずはネック上でコードトーンの位置がある程度見えてくるまで弾いてみてください。

慣れてきたらバッキングに合わせて弾いていきます。

コードトーンを使った練習法

コードトーンを使った練習には3つの段階があります。

  1. コードトーンを覚える
  2. コードトーンをスムーズにつなげる
  3. リズムを加えてアドリブする

まずはコードトーンを覚える練習から始めましょう。

各コードのルートからコードトーンを弾く

ルートからの上昇

Dm7-G7-CMa7の各コードのルートからコードトーンを上昇させる練習楽譜
ルートからの下降

Dm7-G7-CMa7の各コードのルートからコードトーンを下降させる練習楽譜

この練習ははじめてコードトーンを弾くときに最適です。8分音符が難しければ、4分音符にしてゆっくり弾いても構いません。

コードトーンの配置とコード進行の響きを覚えることがこの練習の目的です。

慣れてきたらコードトーン同士をつなげていきます。

コードトーンをスムーズにつなげる練習

次のコードに移るときに一番近いコードトーンを弾いていく練習です。

Dm7-G7-CMa7の各コードトーンをスムーズにつなげる練習楽譜

この練習で各コードの横の流れを意識できるようになります。スムーズに繋がるコードトーンの響きを覚えるまで何小節でも続けてみてください。

8小節の例


Dm7-G7-CMa7の各コードトーンをスムーズにつなげる練習8小節の楽譜

リズムを取り入れたアドリブ

コードトーンの配置を覚えてスムーズにつなげられるよになったら、リズムを加えてアドリブしてみましょう。

ここでは次の3つのリズムを加えてアドリブしていきます。
アドリブに使える3つのリズムパターン楽譜

コードトーンにリズムを加えたアドリブ例


3つのリズムパターンを使ったDm7-G7-CMa7でのコードトーンアドリブ例楽譜

3つのリズムに慣れてきたら自由にリズムを選んでアドリブしてみてください。

さまざまなリズムを使ったアドリブ例


さまざまなリズムパターンを使ったDm7-G7-CMa7でのコードトーンアドリブ例楽譜

アドリブで大切なのは頭の中に鳴った音を弾くことです。常に歌いながら練習してみてください。

251リックを作って使う練習

コードトーンでアドリブできるようになってきたら、表現の幅を広げるため音を増やしていきます。
そこで出てくるのがスケールです。
ただ闇雲に加えただけではジャズらしくならないので、各コードのアドリブページで紹介しているリック(ジャズらしい音使いのフレーズ)を元にして251リックを作ってみましょう。
[article id=”3468,3477,3065,” cat_name=”1″ layout=”list” ]

各コードのリックをつなげた251リック

Dm7のリック1とG7のリック4を元にした251リックです。CMa7はコードトーンのみです。

Dm7-G7-CMa7で使えるリック1楽譜

Dm7のリック4とCMa7のリック5を元にした251リックです。G7ではミクソリディアンスケールを使っています。

Dm7-G7-CMa7で使えるリック2楽譜

各コードのリック同士でつなげることもできますが、どれか1つは自分で作る練習をしておくと、アドリブしやすくなります。

II-V-Iリック同士をつなげる練習

各コードのリックをつなげたリックは4小節目が全休符になっているので、コードトーンを使って次のリックにスムーズにつながるようにアドリブしてみましょう。

コードトーンを使ってリックをつなげたアドリブ例


Dm7-G7-CMa7で使えるリック1楽譜
よりスムーズにリックをつなげるために、リック自体のリズムに変化をつけてみましょう。

リズムに変化をつけてつなげたアドリブ例


Dm7-G7-CMa7で使えるリック1楽譜
リズムに変化をつけることで自然な流れにすることができます。アドリブはリズムに音を当てはめるという意識が大切です。

ここまでできたら、各コードのリックをコードトーンと組み合わせてアドリブしてみましょう。

コードトーン練習は2ndポジション、リックは5thポジションなので、ポジションチェンジの練習にもなります。

コードトーンとリックを使ったアドリブ例


Dm7-G7-CMa7でコードトーンとリックを使ったアドリブ例楽譜

ここでは紹介しているリックを組み合わせていますが、お気に入りアーティストからコピーしたリックなどを取り入れてアドリブしてみてください。

G7でドミナントディミニッシュを使ってみよう

G7ではコードトーンとミクソリディアンスケールを使ってきましたが、ここからはジャズらしさを演出するドミナントディミニッシュスケールを使ってみましょう。

Gドミナントディミニッシュスケールの響き

Dm7-G7-CMa7でコードトーンとリックを使ったアドリブ例楽譜

コード進行の中でスケールを使えるようするため、終わりの音から一番近い音を探して弾く練習をします。

Dm7-G7-CMa7でコードトーンとリックを使ったアドリブ例楽譜

Gドミナントディミニッシュスケールのリック

スケールはただ弾いているだけではジャズらしくならないので、Gドミナントディミニッシュスケールのリックを覚えていきましょう。

リック1

Gドミナントディミニッシュスケールを使ったリック楽譜1
リック2

Gドミナントディミニッシュスケールを使ったリック楽譜2
リック3

Gドミナントディミニッシュスケールを使ったリック楽譜3
リック4

Gドミナントディミニッシュスケールを使ったリック楽譜4
リック5

Gドミナントディミニッシュスケールを使ったリック楽譜5
リック6

Gドミナントディミニッシュスケールを使ったリック楽譜6

リックを覚えたらDm7、CMa7とつなげてII-V-Iリックを作っていきます。

Gドミナントディミニッシュスケールを使ったII-V-Iリック

II-V-Iリック1

Gドミナントディミニッシュスケールを使った251リック1楽譜

II-V-Iリック2

Gドミナントディミニッシュスケールを使った251リック2楽譜

II-V-Iリック3

Gドミナントディミニッシュスケールを使った251リック3楽譜

II-V-Iリック4

Gドミナントディミニッシュスケールを使った251リック4楽譜

II-V-Iリック5

Gドミナントディミニッシュスケールを使った251リック5楽譜

リックが作れたらリック同士をつなげる練習です。今まで同様3、4小節目はCMa7のコードトーンを使います。

Gドミナントディミニッシュスケールを使ったII-V-Iリックの連結


Gドミナントディミニッシュスケールを使った251リックをつなげる練習楽譜

次はリズムに変化をつけてたアドリブをしてみましょう。

Gドミナントディミニッシュスケールを使った251リックにリズムを加えてアドリブした楽譜

コードトーンとリックを使ったアドリブに慣れてきたら、ここまでやってきた練習を全て組み合わせて演奏してみましょう。

Dm7-G7-CMa7でのアドリブ例


Dm7-G7-CMa7でのアドリブ例ページ1楽譜
Dm7-G7-CMa7でのアドリブ例ページ2楽譜
Dm7-G7-CMa7でのアドリブ例ページ3楽譜

アドリブするときに大切なことは、歌いながら弾くことです。はじめはなかなか上手くいかないかもしれませんが、あせらずじっくりと取り組んでみてください。

アドリブ練習法のまとめ
  • コード進行の響きを覚えるためバッキングを作る
  • コードトーンを弾いてコード進行を意識する
  • リックを使ってジャズらしい響きを覚える
  • リズムを加えてアドリブする
  • 歌いながらアドリブする

この記事へのコメント

タイトルとURLをコピーしました