ナチュラルマイナースケールをメジャースケールの6番めからはじまるスケールと覚えていませんか?

もちろん音を覚える方法としては合っているのですが、アドリブに活かせる覚え方ではありません。

せっかく覚えるならアドリブに活かせる覚え方をするのが効率的です。

スケールを覚える上で大切なことは次の2つ

  1. ナチュラルマイナースケールはどんな響きなのか
  2. どんなコード上で使うことができるのか

そのためにおすすめする覚え方が次の3ステップです。

  1. スケールの響きを覚える
  2. 指板上の配置を覚える
  3. アドリブしながら覚える

順を追って見ていきましょう。

ナチュラルマイナースケールの響き

スケールは必ず響きから覚えます。まずはCナチュラルマイナースケールを聴いてみてください。

Cナチュラルマイナースケール
Cナチュラルマイナースケール音名つき楽譜

Cナチュラルマイナースケールの響き楽譜

ナチュラルマイナースケールの雰囲気を耳がしっかり覚えるまで聴いてみてください。

ナチュラルマイナースケールの構成

ナチュラルマイナースケールの響きを覚えたら、次はその仕組みです。ナチュラルマイナースケールは全音+半音+全音のテトラコルドと半音+全音+全音のテトラコルドが組み合わさって出来たものです(詳しくはダイアトニックスケールの成り立ちと捉え方へ)。

Cテトラコルド(全音+半音+全音)
Cテトラコルド(全音+半音+全音)楽譜

Gテトラコルド(半音+全音+全音)
Gテトラコルド(半音+全音+全音)楽譜

Cナチュラルマイナースケール
CテトラコルドとGテトラコルドの組み合わせ楽譜

現在ではルートを基準に度数で考えるのが一般的です。

Cナチュラルマイナースケール度数表記
Cマイナースケール度数表記楽譜

スケール音を覚えるときは各音(C-D-Eb-F-G-Ab-Bb)ではなく、コードトーン+テンションとして覚えます。

Cナチュラルマイナースケール場合は、C-Eb-G-Bbのコードトーン+D-F-Abのテンションです。

Cマイナースケールのコードトーン+テンション楽譜

コードトーン+テンションとしてスケールを覚えることで、そのスケールが使えるコードと関連させやすくなります。

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各マイナーコード上での響き

CナチュラルマイナースケールのコードトーンC-Eb-G-BbはCm7コード。つまりナチュラルマイナースケールはマイナーコードで使うことができます。

ここでは次の譜例を使って、各マイナーコード上でどんな響きになるか聞いてみましょう。

譜例
Cマイナースケールをさまざまなマイナーコード上で弾く楽譜

Cmコード上での響き

Cmadd9コード上での響き

Cm9コード上での響き

Cm11コード上での響き

各コードに対してどんな響きになるかを覚えることはイヤートレーニングにもなります。

各ポジションとコードを関連させる

指板上のスケールの配置は、5つのポジションに分けて覚えるのが効率的です(詳しくはギターの指板を5つのポジションに分ける方法と連結させる方法へ)。

またその際に目印となるコードフォーム、コードトーンも関連させて覚えます。

各ポジションのナチュラルマイナースケールを弾いて確認してみてください。

ポジション1 スケール、コードトーン、コードフォーム
Cナチュラルマイナースケールポジション1

 

ポジション2 スケール、コードトーン、コードフォーム
Cナチュラルマイナースケールポジション2

 

ポジション3 スケール、コードトーン、コードフォーム
Cナチュラルマイナースケールポジション3

 

ポジション4 スケール、コードトーン、コードフォーム
Cナチュラルマイナースケールポジション4

 

ポジション5 スケール、コードトーン、コードフォーム
Cナチュラルマイナースケールポジション5

スケールをコードトーン、コードフォームを関連させることで、各音の響きをしっかり覚えることができます。

ここではCm7を例にしましたが、Cmトライアド、Cm9、Cm11など、さまざまなコードとも関連させてみてください。

ランダムに弾く

指板の配置が見えてきたら、より確実に覚えていくためランダムに弾いていきます。

ポジション3をランダムに弾く

Cマイナースケールをランダムに弾いた演奏例楽譜

8分音符を使っていますが4分音符でもかまいません。ランダムに弾く練習は新鮮なフレーズアイデアを見つけるためにも効果的です。

リズムに変化をつける

ランダムに弾くのに慣れてきたらリズムを変えてみましょう。3連符や16分音符、休符などを混ぜて自由に弾いてみてください。ここでは16分音符中心の例を紹介します。


Cマイナースケールを16分音符主体で弾いた演奏例楽譜
ジャズのアドリブはリズムに音を当てはめます。まずはカッコいいと思えるリズムをいくつか覚え、そこに音を当てはめてみてください。

モチーフを発展させる

最後はモチーフを発展させる練習です。これがアドリブの基礎になります。ここではシンプルな5音モチーフを発展させてみましょう。コードに対して何度の音を弾いているかも意識しながら弾いてみてください。


Cマイナースケールをモチーフを使って演奏した例楽譜
モチーフは少ない音数の方が発展させやすいので、5音以内がおすすめです。

ここまでできるようになれば、スケールの響きとネック上の音の配置がしっかり見えているはずです。それぞれのポジションを覚えたらネック全体を使って同じように練習してみてください。

全ナチュラルマイナースケールのポジションPDF

指板上を5つのポジションに分けた、ナチュラルマイナースケール度数表記をPDFにしました。ご活用ください。