Romain Pilonロメイン ピロンのYouTubeチャンネルで公開されたジャズギターミニレッスン第6回。今回のテーマはモーダルなボイシング。リディアン、フリジアン中心ですが、どれも実用的ですぐ実戦投入できそうです。

2度でコンテンポラリーな響きに

ギタリストが弾くモーダルなボイシングは長らく4度積みが主流でしたが、Romainはほぼ全てのボイシングに2度音程を使っています。まさにコンテンポラリーな響きです。

フリジアンのボイシング

フリジアンの響きを特徴付けるのはb9。この音を入れることでフリジアンの響きを強調できます。

Eフリジアンスケール

Romainが使ったボイシングを見てみると、全てにb9が入っています。

m7(b9,b13)
m7(b9,b13)
m7(b9)
m7(b9,b13)
m7(b9,b13)
m7(b9,b13)
m7(b9,b13)

m7コードで使えるボイシング

b9が入っていなかったボイシングが次の2つ。1つめは9とb13の組み合わせ。エオリアンで使えるボイシングです。2つめはよくあるEm11コード。ドリアン、エオリアン、メロディックマイナーで使えます。

m9(b13)
m11

リディアンのボイシング

リディアンを特徴付ける音は#11。この音を入れることでリディアンの響きを強調できます。

Eリディアンスケール

Ma9(#11)
Ma6(#11)
Ma7(#11)

Ma7で使えるボイシング

次の2つは#11が入っていないので、イオニアンとしても使えます。

Ma13
Ma13

ディミニッシュのボイシング

ディミニッシュで使えるテンションは7、9、11、b13の4つ。

Eディミニッシュスケール

それぞれ3つずつテンションが入っています。

dim11
dim11(b13)

Ma7で使えるボイシング

ここ最近の主流は、今までアボイドとされていた音をあえてテンションで使うこと。#9をMa7のテンションと捉えるRomain恐るべし。

Ma7(#9,13)