コラム

ワンコードが長く続く曲のアドリブアイデア

質問内容

I’ll remember aprilという曲に関しての質問なのですが、この曲の冒頭8小節は、最初4小節がGMaj7、次の4小節がGm7になっています。

こういう同じコードがずっと続く曲のアドリブが非常に苦手です。息の長いフレーズが思いつかないのです。

ビッバプチューンのConfirmationなどは割とフレーズが思いつきやすいのですが….

こういう曲の場合、ジョーイさんはどういう手法でアドリブしていますか?

モチーフの発展がおすすめです

ワンコードは自由度が高すぎて逆に難しいのかもしれません。まずはシンプルなモチーフを発展させることから始めてみるといいと思います。

モチーフを使ったアドリブ例を紹介するので参考にしてみてください。



GMa7、Gm7各4小節のアドリブ例楽譜ページ1
GMa7、Gm7各4小節のアドリブ例楽譜ページ2

アドリブ例解説

1〜8小節目は以下のリズムを使ったスケール上昇のモチーフ。
GMa7、Gm7各4小節のアドリブ例1リズムモチーフ楽譜

9〜12小節はGメジャースケールを使ったアドリブ。

13〜16小節目は以下のリズムを使った上昇のモチーフ。
GMa7、Gm7各4小節のアドリブ例1リズムモチーフ2楽譜

17〜19小節目は以下のリズムを使った下降のモチーフ。
GMa7、Gm7各4小節のアドリブ例1リズムモチーフ3楽譜

20〜24小節目はスケールを使ったアドリブ。

25〜27小節目はメジャースケールのリック。

28小節目の4拍目はGm7を先取り。

30小節目からは5度音程を使ったドリアンスケールのリック。

最後はブルースリックで締めています。

特に変わった手法は使わず、モチーフの発展を基本に、頭の中で鳴った音を弾くように心がけています。

I’ll remember aprilはギタリストも多く取り上げているので、短いモチーフはコピーして自分のアドリブの中に取り入れたり、息の長いフレーズはリックとして手癖にしてしまうのも良い練習になると思います。

ワンコード上でリックを発展させてアドリブする方法は以下のページで紹介しているので、参考にしてみてください。

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